フレキシブル アセンブリの概要

一部のアセンブリ コンポーネントを上位レベル アセンブリ内の別の位置に移動できるようにする必要があります。たとえば、油圧シリンダが同じアセンブリ内で複数回使用されている可能性があり、アセンブリの運動学的なモーションを表現するために、自由に移動できるようにする必要がある場合などです。[フレキシブル]を使用して、サブアセンブリで定義されている許容動作を親アセンブリで公開できます。この動作を実現するには、コンポーネントを完全に拘束しないでください。代わりに、必要な動きを保持するコンポーネント アセンブリで関係を定義します。

たとえば、次の図の円柱アセンブリでは、シャフトは軸に沿って自由に移動できます。

円柱を上位レベル アセンブリに挿入しても、サブアセンブリで許容されている動きの自由度は親アセンブリで公開されません。

サブアセンブリの[フレキシブル]ステータスを有効にするには、ブラウザでコンポーネントの各インスタンスを右クリックして[フレキシブル]を選択します。コンポーネントのブラウザ アイコンが変化し、[フレキシブル]が有効になっていることが示されます。

次の図の場合、ブラウザで[フレキシブル]を有効にした後、円柱は 2 つの異なる位置にあると想定できます。

フレキシブル アセンブリの使用に関するガイドライン

ポジション リプレゼンテーションにフレキシブルを使用することができますか?

多くの場合、フレキシブルをポジション リプレゼンテーションと組み合わせて使用し、アセンブリをさまざまな状態で保存することにより、後から呼び出してアセンブリ モデリングと図面ビューに表示することができます。

アセンブリの各インスタンスは異なる位置に表示できますが、部品表は変更されません。

アセンブリでのフレキシブルとアダプティブの比較

コンポーネントを、アダプティブとフレキシブルの両方にすることはできません。状態は、右クリック メニューにオプションで設定し、必要に応じてオン/オフできます。

サブアセンブリ内で使用可能な自由度の範囲で、フレキシブルとアダプティブの両方で開きます。ただし、円柱などのアダプティブ コンポーネントのすべてのインスタンスは同じ動作をします。たとえば、完全に延長する場合などです。フレキシブルな円柱の各インスタンスは、完全に開いた位置、完全に閉じた位置、または両者の間にある任意の点で表示することができます。フレキシブル コンポーネントは、ポジション リプレゼンテーションに含めることもできます。各インスタンスのフレキシブル状態は、使用中のアセンブリにのみ保存され、個々のコンポーネントには保存されません。