図面ビューで溶接注記を追加または編集する

モデルから溶接記号を使用する、または溶接ビードの軌跡とエンド フィルの関連付けのない記号を作成する。

新機能の紹介: 2019.2

モデルに溶接が定義されていない場合でも、手動で図面ビューに溶接注記を追加できます。溶接注記を変更するには、注記を選択して、ダイアログ ボックス内の値を変更します。

溶接注記(溶接ビードの軌跡、エンド フィル、溶接記号)は、モデル ファイル内の溶接に関連付けられていないので、モデルが変更されても更新されません。

モデル内に溶接記号またはエンド フィルが作成されている場合、図面ビュー内でそれらを取得することができます。モデルの変更に伴って、溶接記号およびエンド フィルが更新されます。

溶接記号を追加または編集する

[溶接]は、引出線付きの溶接記号を作成するために使用します。記号の線種、線の太さ、色およびギャップは、溶接記号のスタイルによって決まります。

ヒント: モデル内に溶接記号が作成されている場合、図面ビューに手動で溶接記号を追加すると、モデルの溶接記号のコピーが作成されます。モデルの溶接記号が変更されても、そのコピーは更新されません。モデルの溶接記号と連動して更新される溶接記号を作成するには、図面ビューを右クリックして[モデル注記を取得] [溶接記号を取得]の順に選択します。

モデルの溶接記号がない場合、図面ビュー内に関連付けのない溶接記号を作成できます。

  1. リボンで、[注釈]タブ [記号]パネル [溶接]の順にクリックします。
  2. グラフィックス ウィンドウで、クリックして引出線の始点を設定します。
    注: 溶接記号をジオメトリに関連付けるには、カーソルを移動し、該当のエッジがハイライト表示されたらクリックします。ジオメトリに関連付けられた記号は、図面ビューを移動すると同じように移動します。
  3. カーソルを移動し、クリックして引出線に頂点を追加します。
  4. 記号インジケータを適切な位置に移動したら、右クリックして[継続]を選択し、記号を配置して[溶接記号]ダイアログ ボックスを開きます。ダイアログ ボックスのオプションは、使用している製図規格によって異なります。
  5. (任意)記号プリセットを選択し、必要に応じて修正します。プリセットが存在しない場合は、以下に説明するように設定を変更します。または、記号の属性と値を設定します。
  6. 値をプリセットとして保存するには、[新しいプリセットを作成する] をクリックします。プリセットの詳細については、「プリセットを使用するには」を参照してください。
  7. 続けて、溶接記号を配置します。終了したら、右クリック メニューから[完了]を選択します。

関連付けされていない溶接記号を編集するには、溶接記号を右クリックしてから、[溶接記号を編集]を選択します。[溶接記号]ダイアログ ボックスで、必要に応じて値を変更し、[OK]をクリックします。モデルから取得した溶接記号は、溶接アセンブリ内で編集しなければなりません。

溶接の軌跡を追加または編集する

[溶接ビードの軌跡]は、溶接ビードの軌跡を図面ビュー内のジオメトリに追加するために使用します。軌跡のタイプ、サイズ、角度などの書式は、溶接ビードのスタイルによって決定されます。

ヒント: モデルのフィレット ビードと連動して更新される溶接ビードの軌跡を作成するには、図面ビューを右クリックしてから、[モデル注記を取得] [溶接注記を取得]の順に選択します。モデル内のフィレット ビードが変更された場合、図面内で溶接ビードの軌跡のエッジの長さが更新されます。ただし、溶接ビードの軌跡の脚の長さは手動で編集する必要があります。

モデルに溶接ビードの軌跡がない場合、図面ビュー内に関連付けのない溶接記号を作成することができます。

  1. リボンで、[注釈]タブ [記号]パネル [溶接ビード]の順にクリックします。
  2. グラフィックス ウィンドウで、図面ビュー内のエッジを選択します。
  3. [溶接ビードの軌跡]ダイアログ ボックスで、エッジ、始点と終点、および軌跡の方向とタイプを設定します。
  4. 必要であれば、[オプション]タブをクリックして軌跡のサイズ情報を設定します。
  5. [適用]をクリックすると、軌跡が配置されます。

軌跡の方向を変更する: 軌跡の円弧の脚を特定のエッジの方向に配置した後で、配置する方向を変えることができます。これには、ダイアログ ボックスの[タイプ]領域で両方の方向のタイプを選択してから、一方向のオプションを再選択します。一方向のオプションを再選択すると、軌跡が図面ビュー内のエッジに沿ってカーソルの動きとともに一方から他方へ移動します。

軌跡をエッジ全体から開始/終了に変更する: 軌跡の配置にはエッジの選択が必要です。エッジを選択した後で、軌跡をエッジの一部分のみ表示するように決めた場合は、ダイアログ ボックスの[スタイル]タブにある[開始/終了]をクリックし、エッジに沿って開始点と終了点を選択します。選択する点は、ジオメトリ上正確な点である必要はなく、おおまかな位置でかまいません。

編集するには、溶接ビードの軌跡を右クリックして[溶接ビードの軌跡を編集]を選択します。[溶接ビードの軌跡]ダイアログ ボックスで、必要に応じて新しい値を入力し、[OK]をクリックします。[OK]をクリックしてダイアログ ボックスを閉じます。

溶接のエンド フィルを追加または編集する

[エンド フィル]は、図面ビュー内のジオメトリに 2D のエンド フィル注記を追加するために使用します。サイズなどの書式設定は、溶接ビードのスタイルによって異なります。

ヒント: モデルのエンド フィルの変更に伴って更新されるエンド フィルを作成するには、図面ビューを右クリックして[モデル注記を取得] [溶接注記を取得]の順に選択します。モデル内のエンド フィルが変更されると、図面内のエンド フィルが更新されます。プリセット タイプの脚の長さをカスタマイズした場合、サイズを手動で編集する必要があります。

モデルに溶接ビードの軌跡がない場合、図面ビュー内に関連付けのない溶接記号を作成することができます。

  1. リボンで、[注釈]タブ [記号]パネル [エンド フィル]の順にクリックします。
  2. (任意)記号プリセットを選択し、必要に応じて修正します。プリセットが存在しない場合は、以下に説明するように設定を変更します。プリセットはいつでも保存できます。手順 7 を参照してください。
  3. [エンド フィル]ダイアログ ボックスで、エンド フィルのタイプを選択します。
  4. 必要に応じて、[オプション]タブをクリックして、塗り潰しパターンまたは色を設定します。パターンのある尺度を使用して外観を調整します。変更を表示するには、[適用]をクリックします。
  5. グラフィックス ウィンドウで、エンド フィルのエッジをクリックして選択します。
  6. カーソルを移動して、エンド フィル記号の位置を決定します。記号が適切な位置になったらクリックし、ビューに記号を配置します。
  7. プリセットとして保存するには、[新しいプリセットを作成する] をクリックします。プリセットの詳細については、「プリセットを使用するには」を参照してください。
  8. [適用]をクリックしてエンド フィルを配置しエンド フィルの追加を続行します。[OK]ボタンをクリックし、処理を完了します。

カスタム形状のエンド フィル: カスタム エンド フィルを定義するには、上記の手順 1 ~ 4 に従います。その後、グラフィックス領域でエンド フィルを定義します。完了したら、[適用]または[OK]をクリックします。

エンド フィルを編集するには、図面ビュー上のエンド フィルを選択し、右クリックして[エンド フィル編集]を選択します。[エンド フィル]ダイアログ ボックスで、必要に応じて値を変更するか、適切なプリセットを選択します。[適用]をクリックして変更を適用し、編集を続行します。終了したら、[OK]をクリックしてダイアログ ボックスを閉じます。