Inventor Studio の照明スタイルと光源を使用するには

Inventor Studio では、コンポーネントの外観、照明スタイル、カメラ位置で構成されるシーンを合成することができます。

照明スタイルを作成する

[Studio 照明スタイル]ダイアログ ボックスを使用して、またはグラフィックス ウィンドウでインタラクティブに、照明スタイルを作成して編集します。光源のタイプとして、指向性、点、およびスポットが追加されています。照明スタイルをレンダリングやアニメーションに適用したり、提供されているライブラリに追加できます。
注: 新規作成した照明スタイルは、自動的に既定の環境の照明にすべて関連付けられます。関連付けられている環境の照明を別の照明に変更することができます。
  1. リボンで、[レンダリング]タブ [シーン]パネル [照明スタイル] の順にクリックします。
  2. 照明スタイルを作成するには、2 つの方法が使用できます。
    • [新規照明スタイル]: アプリケーションの既定を使用して、新しい照明スタイルを追加します。スタイルには、指向性、点、およびスポットという 3 つの光源と、環境のグリッド ライトが含まれています。各光源には、アプリケーションの既定の設定があります。既定では、指向性光源、点光源、スポット光源はオフになっています。個々の光源プロパティを変更してオンにすることができます。
    • [照明スタイルをコピー]: 選択した照明スタイルとその設定のコピーを追加します。
  3. 必要に応じて新しいスタイルを名前変更して修正します。

照明スタイルを編集する

  1. [照明スタイル]ダイアログ ボックスで、編集する照明スタイルを選択します。タブでオプションを設定します。
    • [環境]タブで、次の値を指定します。
      • [露出]: すべての光源の強度に影響を及ぼし、グローバル照明調節スイッチとしての役割を果たします。既定は、0 から 100 パーセントの 100 パーセントです。
      • [回転]: 環境の照明を指定した方向に回転します。
      • [尺度]: 照明スタイルの尺度を修正します。最初の 100% 尺度は、照明スタイルをアクティブなスタイルに選択したときに、モデルに基づいて定義されます。それ以降は、10~1000 パーセントの範囲で尺度を手動で変更します。
    • [影]タブ: 指向性光源の値を指定します。
      • [柔らかさ]: すべての光源の強度に影響を及ぼし、グローバル照明調節スイッチとしての役割を果たします。既定は、0 から 100 パーセントの 100 パーセントです。
  2. ローカル照明スタイルの環境を選択するには、ドロップダウン矢印をクリックします。
  3. イメージを背景イメージとして表示するように設定するには、[シーン イメージを表示]を選択します。
  4. すべてのオプションを設定したら、[完了]をクリックしてテストのレンダリングを実行し、スタイルまたは個々の光源を調整して目的の効果を出します。

照明スタイル内で光源を作成、編集する

  1. 照明スタイルの一覧で右クリックし、[新しいライト]をクリックして新しい光源を作成するか、[ライト編集]をクリックして既存の光源を編集します。

    • [一般]タブ: 光源のタイプと配置をコントロールします。次の値を指定します。
      • [タイプ]: 次の光源タイプの中から 1 つを指定して、光源からの照射量をコントロールします。既定は[指向性]です。
        • 指向性: 空間の無限に遠い場所にある単一方向からの光源(太陽など)について、平行光線をシミュレートします。
        • : 空間内の単一の点からすべての方向に放射される光源(電球など)をシミュレートします。このターゲットは、点光源を作成および編集するために使用され、光源が落ちる場所には影響しません。
        • スポット: 空間の単一の点から特定の方向に放射される円錐形の光(舞台照明など)をシミュレートします。
      • 配置
        • ターゲット: モデル上の任意の場所をクリックしたときにターゲット ポイントをモデルに設定します。または、空間内をクリックしたときに、既存のターゲットと同じビュー距離で表示平面上にターゲットを設定します。サーフェス上でマウスを動かすと、新しい光源のターゲット/方向のプレビューが表示されます。
        • 位置: 光源の方向線分に沿ってクリックすると、光源の位置が設定されます。方向線分は、その距離が現在の光源距離よりも長い場合、標準の方向線分の距離に延長されます。

          または

          モデル内の任意の場所をクリックした場合はそのクリックした点に位置を設定し、空間内の点をクリックした場合は、既存の位置と同じビュー距離で表示平面上の位置に設定します。

      • [オン/オフ]: 光源をオンまたはオフにします。
        • ライト オン: 照明スタイルのライトをオンにします。既定は[オン]です。
        • ライト オフ: ライトのオン/オフを切り替えます。光源をオフにすると、明るい色の面が黒に変化し、ブラウザで照明スタイル ツリーの光源アイコンが無効になります。
      • [方向反転]: 必要に応じて、[方向反転]を使用して光源の方向を反転します。
        • 右側のボタンをクリックすると、光の方向が反転します。右側のボタンを押している間、位置とターゲットが切り替わります。既定の設定は[標準](反転しない)です。
    • [イルミネーション]タブ: 光源が発光し、投影する方法を指定します。
      • [強度]: 光源からの照射量を指定します。既定は、0 から 100 の範囲の 0 です。
      • [色]: 光源の色を指定します。既定の色は白です。
      • [減衰補正] : 検出された光源の減衰を補正します。
    • [指向性]タブ: 光源が発光し、投影する方法を指定します。[一般]タブの光源タイプが[指向性]に設定されている場合にのみ利用可能です。
      • [緯度] : スライダをドラッグするか値を入力して、XY 面からの光源の緯度角度を指定します。値はライトを作成したときの入力に基づいています。範囲は、-90.0 から 90.0 度です。
      • [経度]: スライダをドラッグするか値を入力して、YZ 面からの光源の経度角度を指定します。値はライトを作成したときの入力に基づいています。範囲は、-180.0 から 180.0 度です。
      • 注: 緯度と経度のコントロールは、「Z」がアップ ベクトルであることを前提としています。
    • [点]タブ: 点光源のプロパティを設定します。[一般]タブの光源タイプが[点]に設定されている場合にのみ利用可能です。
      • [位置]: 光源の位置の X、Y、Z 座標の値を指定します。
    • [スポット]タブ : スポット光源のプロパティを設定します。[一般]タブの光源タイプが[スポット]に設定されている場合にのみ利用可能です。
      • [位置]: 光源の位置の X、Y、Z 座標の値を指定します。
      • [ターゲット]: 光源のターゲットの X、Y、Z 座標の値を指定します。
      • [ホットスポット]: スポット光源の角度を指定します。既定は、1.0 から 150.0 度の範囲の 45 度です。
      • [フォールオフ]: スポット光源のフォールオフ角度を指定します。既定は、1.0 から 150.0 度の範囲の 50.0 度です。

最良の結果を得るには、点光源による薄い影のレンダリングではなく、スポットライトを当てる薄い影を使用し、影の品質を最高設定にします。

スペースボール タイプのコントローラは、アニメーションのレンダリング中に操作すると、カメラ ビューの移動の原因になることがあります。移動を回避するには、長時間のレンダリングを実行する際にはコントローラをオフにします。

照明スタイル内で光源を編集する

  1. [照明スタイル]ダイアログ ボックスで、編集するライトが含まれているスタイルを展開します。
    • [一般]: [タイプ]で光源のタイプ(指向性、点、またはスポット)を指定します。

      [配置]で、ターゲット セレクタを使用して、別の面または場所をターゲットとして指定します。

      または

      [ポジション]をクリックして、光源の方向ラインに沿ってクリックするか、モデルの任意の面をクリックして、カメラの位置を設定します。

      必要に応じて、[方向反転]を使用して光源の方向を反転させます。

    • [イルミネーション]: スライダを動かして、光源からの照射量を修正します。

      [色]で、ライトの色を変更します。

    • [影]: 影のタイプとクオリティを変更します。また、親スタイルからの設定を使用するかどうかを示します。
    • [点]、[スポット]、または[指向性]: ライトのタイプに応じて、ライト位置と関連プロパティを修正します。
  2. すべてのタブでオプションを設定したら、[完了]をクリックします。

ライトを移動する

  1. ブラウザ、グラフィックス ウィンドウ、または[照明スタイル]ダイアログ ボックスで、ライト ノードまたはインスタンスを選択します。

    グラフィックス ウィンドウに 3D 移動/回転座標系が表示されます。

  2. グラフィックス エリアで、カーソルを動かして、位置とターゲットを結び付ける位置グラフィック、ターゲット グラフィック、またはビーム グラフィックに合わせます。

    光源のカーソルを合わせた部分がハイライト表示されます。ビーム グラフィックを選択すると、ライト全体を一度に再配置できます。

  3. クリックして、[3D 移動/回転]コマンドを開始します。
注: レンダリングの結果がインタラクティブ ビューと異なる場合は、光源がサーフェスに近すぎる可能性があります。この状態が解決されるまで光源をサーフェスから離します。