新しい図面はそれぞれテンプレートから作成されます。既定のテンプレートは、[アプリケーション オプション]で設定された既定の製図規格によって指定されます。 共通テンプレートを使用して、頻繁に繰り返される作業を省略することができます。
図面テンプレートは、設計プロセスの標準化と効率化に使用します。図面テンプレートには、シート スタイル、図面枠、表題欄、スケッチ記号、および定義済みビューのカスタム設定を含めることができます。ビューや注記の外観に使用されている既定のスタイルおよび規格も、テンプレートでコントロールされます。図面を開始すると、表題欄、境界線、シート サイズ、履歴テーブルなどの要素がテンプレートから取得されます。さらに、定義済みビューを持つシートが含まれている図面テンプレートに基づいて新しい図面ファイルを作成すると、新しい図面内の各ビューは、図面テンプレート内のシート上の各ビューで定義されているカスタム ビュー設定に従って配置されます。
定義済みのテンプレートの 1 つを使用または修正できます。規則を強制し、反復作業を自動化するには、独自のテンプレートを作成するか、既存のテンプレートを修正して会社の標準に準拠するようにします。
図面テンプレートは、現在のプロジェクトで指定された Templates\%Language% フォルダに格納されます。[プロジェクト]リストの[フォルダ オプション]ノードで、[テンプレート]項目に Autodesk Inventor テンプレート ファイルの場所が表示されます。Templates\%Language% フォルダ内のファイルは、[新規図面]ダイアログ ボックスで選択できます。
図面ブラウザの[図面リソース]フォルダには、シート スタイル、表題欄、図面枠、スケッチ記号用のフォルダがあり、新しいシートを追加して設定するのに使用できます。
新しい図面に必要な各シートの定義のテンプレートに、シートのスタイルを追加することができます。図面に追加したシートのスタイルは、その図面に新しいシートを追加するときに使用できます。 シート スタイルでは、表題欄や図面枠などの標準要素を含むスタイル付きシート、および図面ビューを指定します。新しい図面を作成するときに使用可能な、カスタマイズしたシートのスタイルを作成するには、新しい図面を作成するときに使用するテンプレート ファイルにそのシートのスタイルを作成します。使用するシートのタイプごとにシートのスタイルを定義します。
図面内のシートは、それぞれ別のシートのスタイルで作成できます。図面内の最初のシートのスタイルを変更するには、適切なスタイルが設定されたシートを追加し、最初のシートを削除します。
定義済みビューを持つシートが含まれている図面テンプレートに基づいて新しい図面ファイルを作成すると、シートごとにコンポーネントを選択するよう求めるプロンプトが表示されます。各ビューは、図面テンプレート内のシート上の各ビューで定義されているカスタム ビュー設定に従って配置されます。新しい図面ファイルにビュー設定を定義する反復作業を自動化するには、これらの設定を図面テンプレート ファイルで定義します。
アクティブな製図規格により、寸法、文字、線幅、ターミネータ、その他の図面注記やプロパティの書式設定に使用されるスタイルが決まります。
すべての図面に正しい製図規格が適用されるように、[スタイルおよび規格エディタ]を使用してテンプレートで製図規格を指定します。
AutoCAD で完全に編集可能な DWG ファイルを作成するには、Inventor の図面を AutoCAD DWG 形式に変換します。変換によってファイルがより正確にエクスポートされるので、AutoCAD でのクリーンアップ作業が少なくて済みます。
Inventor では、AutoCAD .dwg ファイルを開くときに、有効な図面テンプレート ファイルが必要です。既定の図面テンプレート ファイル(Standard.dwg)は、Templates\%Language% フォルダにあります。必要に応じて、カスタマイズした Standard.dwg ファイルを既定のテンプレートの代わりに使用することもできます。
テンプレートを使用して AutoCAD ファイルを開くと、すべての AutoCAD データ(ブロック定義を除く)が削除されます。シート上に残しておく必要のある AutoCAD データはすべて、ブロック内に配置する必要があります。