チューブ&パイプ ルートを使用するには

チューブ&パイプ ルートをトリム、延長、追加、ハイライト表示したり、表示設定をコントロールしたり、重力の方向を定義します。

チューブ&パイプ終端を自在にトリム、延長する

チューブ&パイプが選択した点または円形状エッジで終端しているときに、継手の正しい差込み代がパイプ長さに反映されるようにするために、パイプ終端をトリムまたは延長することができます。

パイプ終端を自在に延長またはトリムする機能は、派生ルートを作成するときに特に便利です。派生ルートを設定するときは、T 形や交差を必要とする接続点など、3 つ以上の接続を持つルート ノードを表す継手は挿入されません。通常、これらの継手は接続点で重なり合い、正しく接続されません。派生ルートを完成するためには、カップリングまたはディスクリート パイプ セグメントを調整した後、適切な継手を挿入してパイプと継手を手動で接続する必要があります。

注: 指定したパイプ終端のある単一のパイプ セグメントだけが、自在に延長またはトリムされます。
  1. チューブ ルートまたはパイプ ルートをアクティブ化します。
  2. パイプ終端のルート ノードを右クリックするか、モデル ブラウザで該当する作業点を右クリックし、右クリック メニューから[パイプのトリム/延長]を選択します。
  3. [パイプのトリム/延長]ダイアログ ボックスで、パイプ終端をトリムするか延長するかを決めます。
    • チューブまたはパイプ終端が短すぎて継手に正しく接続されていない場合は、[パイプの延長]をクリックします。
    • チューブまたはパイプ終端が長すぎて接続先の継手を突き抜けている場合は、[パイプのトリム]をクリックします。
  4. チューブまたはパイプ終端をトリムまたは延長するための長さの値を入力します。
  5. 緑のチェック マークをクリックするか、[Enter]を押します。
  6. さらに調整を行うには、手順 2 から 5 を繰り返します。
  7. グラフィックス ウィンドウ内を右クリックし、[編集終了]を選択します。
  8. チューブまたはパイプ セグメントの長さが、指定した継手またはコンポーネントに接続するための差込み代の条件を満たしているかどうかを確認します。
    ヒント: 差込み代を明確に表示するには、[表示]タブで[透明化オン]を選択して透明ビューを有効にします。パイプ配管がまだ設定されていない場合は、結果が表示されるようにルートを設定します。

ルート オブジェクトの表示設定をコントロールする

ルート、配管、およびポジション リプレゼンテーションに変更を加えると、チューブ&パイプ アセンブリではすべてのコンポーネントが 3D オブジェクトとして自動的に更新されます。チューブ&パイプ アセンブリの更新時間を短縮するため、個々のルートや配管を中心線として表示することができます。この操作により、チューブ、パイプ、およびホース コンポーネントの自動更新が保留になり、個々のルートに対する変更の影響を、再設定の前に確かめることができます。チューブ&パイプ配管サブアセンブリ全体の自動更新を無効にして、中心線のみを表示することもできます。

注: 新規ルートが作成され、設定されたとき、そのルートは常に設定されたルートとして表示され、中心線としては表示されません。これはパイプ配管が[ルートのみ表示]に設定されている場合でも適用されます。
  1. ブラウザで、プライマリ配管をアクティブにするか、プライマリ配管に含まれている配管をアクティブにします。
  2. [チューブ&パイプ]タブまたは[パイプ配管]タブで、[管理]パネルをクリックして、[すべてのオブジェクトを表示]または[ルートのみ表示]を選択します。
  3. または、ブラウザで配管を右クリックして[表示設定]を選択し、メニューから[すべてのチューブ&パイプ オブジェクト]または[ルート オブジェクトのみ]を選択します。
    • [すべてのオブジェクトを表示]: 選択した配管内のすべてのコンポーネントが 3D オブジェクトとして表示されます。
    • [ルートのみ表示]: 選択した配管が中心線として表示されます。

終了したルートにルート ポイントを追加する

ライブラリ コンポーネントを設定している場合でも、1 つの継手を備えている、または継手を備えていない、既存の固定ルートまたはフレキシブル ホース ルートの終端に、ルート ポイントを続けて追加することができます。

  1. 続行対象のルートをモデル ブラウザ上でアクティブ化します。
  2. 次のいずれかの方法で 3D マニピュレータ ツールをアクティブ化します。
    • リボンで、[ルート]タブ [作成]パネル [ルート]の順にクリックし、直前に作成した最新のルート ポイントをクリックします。
    • モデル ブラウザまたはグラフィックス ウィンドウで、最新のルート ポイントをクリックした後、[ルート]タブ [作成]パネル [ルート]の順にクリックします。
    • モデル ブラウザまたはグラフィックス ウィンドウで最新のルート ポイントを右クリックし、[ルート]を選択します。

    選択したフリーのルート終端から 3D マニピュレータ ツールが再開されます。

  3. ルートの定義を必要なだけ続行します。
  4. ルートを完成させるには、プロパティ パネルで[OK]をクリックするか、グラフィックス ウィンドウ内で右クリックして[完了]を選択します。
  5. 右クリックして、[編集終了]を選択します。

ルート コンポーネントをハイライト表示する

アクティブなルートのセグメントと継手をすべてハイライト表示するには、ブラウザで、右クリック メニューから[コンポーネント表示]を使用します。ルート コンポーネントをハイライト表示すると、複雑な配管内にある複数のルートを識別しやすくなります。

  1. ブラウザで、配管をアクティブ化し、ハイライト表示するルートの上にカーソルを置きます。
  2. 右クリックし、[コンポーネント表示]を選択します。

    選択したルート スケッチに関連する配管パーツと継手が、モデル ブラウザとグラフィックス ウィンドウの両方でハイライト表示されます。

  3. 再度右クリックして[完了]を選択します。

重力の方向を定義する

重力方向は、セルフ ドレン スタイルの作成前でも後でも、定義することができます。ただし、セルフ ドレンのパイプ配管を作成するには、先に重力方向を指定しておく必要があります。重力ベクトルの方向を定義するには:

  1. アセンブリ ブラウザで、[チューブ&パイプ配管]エントリをダブルクリックすると、[Tube and Pipe Runs]環境がアクティブになります。
  2. リボンで、[チューブ&パイプ]タブ [実行]パネル [重力を定義]の順にクリックします。
  3. [重力]ダイアログ ボックスが開きます。選択矢印がアクティブになっていることを確認し、軸、直線状エッジ、円形状エッジ、円柱面、または平面を選択します。
  4. 定義するジオメトリを選択すると、重力方向を示す黄色の一時ベクトルが表示されます。重力ベクトルは、ダイアログ ボックスを閉じるまで表示されています。重力ベクトルが指す方向が適切でない場合は、[重力]アイコンを選択して、法線方向を反転させることができます。
  5. 完了したら、[OK]をクリックします。
注: チューブ&パイプで定義された重力は、ダイナミック シミュレーションおよび構造解析の重力定義から独立しています。