ルートは、アセンブリ モデル ジオメトリの中を通ってルーティングされる、指定のスタイル属性を持つ定義済みパスです。ルートは、アセンブリのコンテキスト内で少なくとも 2 つのルート ポイントに接続します。ルートと配管を設定すると、連続した配管パーツと継手が定義済みパスでコンテンツ センターから自動的に生成され、スタイル条件が適用されます。スタイルが突合せ溶接スタイルである場合、開先溶接の位置にギャップが表示される場合があります。
チューブ&パイプのスタイルは、規格、材料、呼び径、最小セグメント長と最大セグメント長、最小曲げ半径、およびその他の属性を定義します。各ルートではチューブ&パイプのスタイルを 1 つだけ使用できます。配管には、複数のルートで使用されるチューブ&パイプのスタイルを 1 つまたは複数含めることができます。固定ルートとホース ルートの間を除くルートでは他のアクティブなスタイルに変更できます。使用可能なチューブ&パイプのスタイルは次のとおりです。
固定ルート: 1 種類の固定ルート
固定パイプ セルフ ドレン線: 別の種類の固定ルート
曲げチューブ: 1 種類の固定ルート
フレキシブル ホース
作成メカニズムに応じて、ルートは次のルート タイプに分類されます。
通常、固定ルートは自動ルート領域とスケッチ ルート セグメントの組み合わせです。固定ルート タイプには、ルートの作成や編集に使用するコマンドを含め、多くの類似点があります。ただし、フレキシブル ホースの作成と編集には、固定ルート タイプとは異なるコマンドが用意されています。異なるタイプのルート間で共通の要素もあれば、特定のルート タイプに固有のコマンドもあります。
チューブ&パイプのデザインでは、個々の配管やルートを プライマリ配管アセンブリ 内に追加し、チューブ&パイプのスタイルに準拠したライブラリ パーツを使用してルートと配管を設定できます。既存のチューブ&パイプ固有コンポーネントを再利用するには、セカンダリ オカレンスを配置して再利用作業手順を実行します。その後、Inventor アセンブリと同様に、チューブ&パイプ アセンブリのプレゼンテーション、リプレゼンテーション、および図面ドキュメントを作成できます。
チューブ&パイプの iAssembly ファクトリを作成する場合は、[アダプティブ化]コマンドを使用して一意のプライマリ配管アセンブリを必要な数だけ作成します。 チューブ&パイプの相互交換可能なセット では、プライマリ配管アセンブリの各メンバが独立して機能します。そのため、設定で各メンバを交換することができます。各メンバは任意の数の設定で再利用できます。ただし、変更に対してアダプティブ化および反応する設定は 1 つだけです。
通常のチューブ&パイプ アセンブリをデザインするための一般的な作業手順を以下に示します。
1 つの配管に複数のルートを作成するには、配管を作成してアクティブなスタイルを選択し、次に、ルートを作成して定義します。ルートを定義して編集すると、ルートを設定するかルートに継手をドロップすることで、次のルートの始点として使用できるようになります。設計が完成するまで、継手のドロップとルートの作成を繰り返します。
有効なルートに対する編集は、編集後のルートがスタイル条件に準拠している場合にのみ適用されます。チューブ&パイプの更新の保留が有効になっている場合、設定したルートを変更すると、ルート環境を終了した後に関連する配管が更新されます。
固定ルート |
固定パイプ ルートとベンド チューブ ルートでは、ルート ポイントや直線のセグメント間のカップリングを削除することによってできたギャップは自動的に閉じます。削除したルート ポイントに隣接していたセグメントは、変更に合わせて位置またはサイズが変更されます。ルート上の継手オカレンスを削除すると、近接のパイプが自動的に結合されます。ルート上のセグメントを削除すると、ルート編集環境でのスケッチ線の削除の場合と同様に、近接の継手が削除されます。 さらに、自動ルート領域とスケッチ ルート セグメントでは、アセンブリの変更に対する反応が異なります。
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フレキシブル ホース |
ホース ルートは、ルートの始点と終点、およびオプションの中間ルート ポイントによってコントロールされます。編集時にホース長の再計算とルートの調整が自動的に行われます。 |
派生ルート |
派生ルートは、既存のジオメトリ上に用意されたベース スケッチから作成されます。派生ルートとベース スケッチのリンクを解除するまで、通常の編集作業を直接行うことはできません。ただし、ベース スケッチを変更すると、派生ルートは自動的に更新されます。 |
頂点、線分ジオメトリ、平面、作業フィーチャ(作業点、作業軸、作業平面)など、チューブ&パイプ アセンブリ内の既存のジオメトリがルート システムのナビゲートに役立つ場合は、これらのジオメトリを参照ジオメトリとして追加し、適切なスケッチ拘束と寸法拘束を適用してデザインを定義します。
通常、ルートは特定の有効なジオメトリ上で開始および終了します。その結果、参照ジオメトリが自動的に作成され、インクルード ジオメトリ フォルダにグループ化されます。たとえば、作業点は通常、円形状エッジを選択することから求められ、円形状エッジの中心点に一致します。ルート ポイントやセグメントを含むルート ジオメトリを削除した場合、基となる参照ジオメトリはそのまま残ります。