幾何公差記号注記および幾何公差アドバイザを使用するには

[幾何公差記号]コマンドは、GD&T (幾何公差設計法)注記、幾何公差記号、データム ID をパーツ面やフィーチャに付ける場合に使用します。公差アドバイザは、公差のスキームが正常かどうかステータスをチェックする場合に使用します。

新機能の紹介: 20232023.1

幾何公差記号を作成および編集する

幾何公差記号は、フィーチャを幾何学的に拘束する場合や、公差アドバイザで GD&T 分析に参加する場合に使用します。

  1. パーツのリボンで、[注釈]タブ [幾何公差注記]パネル [幾何公差記号] の順にクリックします。
  2. 必要な面を 1 つまたは複数選択し、必要に応じてオプションを調整してから、[OK]をクリックします。
  3. 引出線を目的の場所までドラッグし、クリックして、引出線の終点を配置します。
    ヒント: 引出線の向きを変更するには、引出線の終点を配置する前に右クリックして、[ジオメトリに位置合わせ]を選択します。エッジまたは軸をクリックして向きを変更できます。

    公差注記のインタラクティブなプレビューがミニツールバーにアタッチされます。ミニツールバーには、ジオメトリまたはフィーチャのタイプを選択したり、データム ID をアタッチしたり、幾何公差記号に行を追加するためのオプションがあります。選択したジオメトリまたはフィーチャに適したオプションがリスト ボックスに表示されます。

  4. プレビューの要素をクリックすると、注記に表示されたプロパティと値を編集できます。[データム ID]ドロップダウン リストをクリックしてオプションを表示します。
    • ドロップダウン リストでいずれかのオプションを選択することで、データム ターゲットを作成できます。たとえば、左側の図では、2 つの 2D スケッチ点と作業平面を使用してデータム ターゲットを作成しています。右側の図では、3 つの作業点と作業平面を使用しています。

      注: 2D スケッチ点は自動的に選択されます。作業点は手動で選択する必要があります。
  5. [OK]をクリックして幾何公差記号を作成します。

    注記がブラウザの[幾何公差記号]フォルダに追加されます。

  6. 幾何公差記号の位置合わせを編集するには、表示でフィーチャを選択して右クリックし、[ジオメトリに位置合わせ]を選択します。エッジまたは軸を選択して位置合わせを変更します。
  7. 幾何公差記号を編集するには:
    • 表示またはブラウザで幾何公差記号を選択して右クリックし、右クリック メニューの[幾何公差記号を編集]を選択します。
    • 表示またはブラウザで幾何公差記号をダブルクリックします。

    必要なオプションを変更して、[OK]をクリックします。

    ヒント: データム フィーチャの指定を解除するには、チェック ボックスをオフにします。
注: [幾何公差記号]コマンドでは、モデル上に作成した、関連付けられているスケッチまたはフィーチャの寸法が自動的に検出されます。幾何公差記号の作成時に、公差の寸法が暗黙的にプロモートされます。

連続フィーチャ、統計的許容差、および包絡線の記号を追加する

注釈オプションを使用して、寸法値にフィーチャ モディファイアを直接追加します。フィーチャ モディファイアは、追加した順序で表示されます。

新しいデータム参照フレーム(DRF)を作成する

[データム参照フレームを作成]は、既存のデータムに基づいてユーザ定義のデータム参照フレームを作成する場合に使用します。

  1. リボンで、[注釈]タブ [ジオメトリック注記]パネル [データム参照フレーム] の順にクリックします。
  2. [データム参照フレーム]ダイアログ ボックスで、使用可能なデータムのリストから、希望の 1 次、2 次、3 次データムを選択します。
  3. 目的の修正を設定します。
  4. [OK]をクリックして完了します。

    注記がブラウザの[幾何公差記号]フォルダに追加されます。

  5. カスタムのデータム参照フレームを編集するには、ブラウザでデータム参照フレームを選択して右クリックし、右クリック メニューの[データム参照フレームを編集]を選択します。

    必要なオプションを変更して、[OK]をクリックします。

公差アドバイザを GD&T の検証に利用する

公差アドバイザは、完全に拘束されたモデルを作成する手順を表示します。アドバイザでの幾何公差記号の作成中、情報メッセージや、潜在的な問題に関する警告が、公差アドバイザのブラウザ ペインに表示されます。[面のステータスの色]を有効にすると、モデルの面上拘束のステータスが表示されます。

  1. リボンで、[注釈]タブ [管理]パネル [公差アドバイザ] の順にクリックします。

    公差アドバイザのブラウザ ペインが表示されます。

  2. たとえば、フィーチャに関する次のようなメッセージがアドバイザのペインに表示されることがあります。
  3. メッセージを右クリックして[詳細]を選択するとコンテキスト ヘルプが開き、メッセージに関する情報や実行できる解決手順が表示されます。
  4. 公差アドバイザのブラウザ ペインの表示/非表示を切り替えるには、リボンで[公差アドバイザ]をクリックします。
  5. 必要に応じて、公差アドバイザの下にある[面のステータスの色]をクリックして、面上拘束のステータスの色を有効または無効にします。