部品表構成の概要

部品表の構成は、部品表内のコンポーネントのステータスを定義するプロパティです。既定の部品表構成の値は、[ドキュメント設定]の[部品表]タブで定義します。部品表構成を変更するには、[部品表]の[部品表構成]の行をダブル クリックします。

部品表構成には、次の 5 つのオプションがあります。

注: iAssembly はトップレベル構成ビューのみをサポートしています。全レベル構成ビューまたはパーツのみのビューはサポートされていません。

[標準]

ほとんどのコンポーネントでは、[標準]が既定の部品表構成になります。

標準コンポーネント:

[仮想]

仮想コンポーネントは、設計作業を簡略化する目的で使用します。このコンポーネントは、設計には存在しますが、部品表の項目ではありません。

仮想コンポーネントの特徴は次のとおりです。

例:

仮想コンポーネントとその子コンポーネント(標準、分解不可部品、購買品)との相互作用

親コンポーネントが仮想で、子が標準、購買品、または分解不可部品の場合は、次のようになります。

注: 親コンポーネントの部品表構成が[標準]に設定され、すべての子が仮想(または参照)である場合には、パーツのみのパーツ一覧に親が表示されません。

参照

参照コンポーネントとは、構築ジオメトリに使用したり、設計にコンテキストを追加するためのコンポーネントです。

参照コンポーネント:
  • 部品表では無視されます。
  • 質量と体積の計算から除外されます。
  • 図面ビューでは隠線スタイルで表示されます。
  • 採番されたり、数量計算に直接組み込まれることはありません。
  • 参照コンポーネントの子コンポーネントは、部品表では無視されます。

例:

注: アセンブリと図面ビューで参照コンポーネントの表示をコントロールするには、[ビュー リプレゼンテーション]を使用します。図面ビューでの参照コンポーネントの表示は、[図面ビュー]ダイアログ ボックスの[モデルの状態]タブでコントロールされます。

[購入]

購買品コンポーネントとは、加工が不要なコンポーネントです。

購入コンポーネント

例:

[一体]

一体コンポーネントは通常はアセンブリです。アセンブリを分解すると、そのコンポーネントの一部に物理的な破損が生じてしまうアセンブリを指します。製造工程では、ほとんどの場合、分解不可部品アセンブリは購買品コンポーネントの場合と同様に単一項目としてみなされます。ただし、分解不可部品アセンブリは購入するものではなく加工するものです。

一体コンポーネント:

例:

購買品コンポーネントを子に持つ分解不可部品アセンブリ

分解不可部品コンポーネントと購買品コンポーネントでは、動作に 1 点だけ違いがあります。パーツのみのパーツ一覧または部品表内では、購買品アセンブリの子はすべて非表示になります。アセンブリ自体は品目として部品表に表示されます。一方、分解不可部品アセンブリの場合は、部品表の構成が[標準]または[一体]コンポーネントに設定されている子コンポーネントだけが非表示になります。ただし、分解不可部品コンポーネントの子である購買品コンポーネントは、パーツのみのパーツ一覧にも表示されます。

バーチャルコンポーネント

アセンブリ内でバーチャル コンポーネントを作成するには、[コンポーネントをインプレイス作成]コマンドを使用します。バーチャル コンポーネントは、ジオメトリまたは一意のファイルを必要としないコンポーネントです。バーチャル コンポーネントは、実コンポーネントとして処理されます。このコンポーネントには、1 つのブラウザ エントリと複数のプロパティ(数量、部品番号など)があります。

例:

  • モデル化を必要としない締結。
  • バルク品目(ガス、ペイント、潤滑剤など)。
  • 部品表に記載される無形の品目(パッケージまたはソフトウェアなど)。

バーチャル パーツのすべてのインスタンスをブラウザから削除した場合は、[コンポーネントをインプレイス作成]コマンドを使用してバーチャル コンポーネントを再作成する必要があります。

ヒント: 定義した部品表のプロパティを使用して、標準的なバーチャル コンポーネントで構成されるアセンブリを作成します。時間を節約する場合は、必要なバーチャル コンポーネントをこのアセンブリから新しいアセンブリにドラッグします。