エジェクタは、プラスチック成形品を金型の外に押し出すピンやスリーブです。[エジェクタ]機能は、エジェクタ ピンやエジェクタ スリーブを作成します。
エジェクタ ピンは、金型の B 面に配置される鋼製ピンです。突出システムが有効になると、ピンによりプラスチック成形品またはランナー システムが金型から押し出されます。エジェクタ スリーブは、固定された中心ピンを囲む中空の円柱です。突出システムが有効になると、スリーブが中心ピンに沿ってスライドします。 これによって、プラスチック成形品が中心ピンから離れて金型の外に押し出されます。エジェクタ スリーブは、一般に、中空ボスなど成形品の突き出しフィーチャに役立ちます。
エジェクタ ピンは、必ずしもピンの全長にわたって丸い断面を持っているわけではありません。多くの場合、ピンの先端は、プラスチック成形品にある曲線状のくぼみのミラー イメージ(中空ボス)に正確に適合するような形状になります。そのため、エジェクタが回転しないことが重要になります。回転すると、エジェクタが成形品内の成形されたくぼみに正しく適合しなくなるからです。回転防止システムは、エジェクタが回転することを防ぎます。回転防止システムは、4 つの異なるタイプから選択することができます。そのうち 2 つのタイプは、エジェクタ ピンの段部を適合させて回転を防止します。残りの 2 つのタイプは、ストップ ピンと組み合わせてエジェクタが回転するのを防ぎます。
エジェクタのようなコンポーネントは、モールド ベースやコアの内部で前後に移動します。ポケットや運転クリアランスと呼ばれる少量の空間が、この移動のために許容されています。[クリアランス]タブを使用すると、モールド ベース内のポケットのサイズを設定して、個々のエジェクタの要件に対応することができます。クリアランスは、エジェクタがモールド ベースやコアにぶつかることのないように設定します。
エジェクタは、プラスチック成形品やランナーが金型から突出するように十分な長さが必要です。指定されたエジェクタが必要な分より長い場合、プラスチック成形品やランナーに密接に適合するようにトリムすることができます。