スケッチ ジオメトリと構築ジオメトリを切り替えたり、スケッチを別の平面に再定義することができます。また、2D スケッチの場合、領域のプロパティを計測したり、文字やイメージの切断や追加を行うこともできます。
新機能の紹介: 2019、2022、2023
スケッチ ジオメトリと構築ジオメトリを切り替える
構築ジオメトリは、標準スケッチ ジオメトリを拘束します。構築ジオメトリは、パラメトリック フィーチャを使用するスケッチで使用できます。ただし、プロファイルまたはパスの定義には使用しません。構築ジオメトリは、スケッチの使用時にフィーチャを追加しません。
スケッチでのジオメトリの機能は、割り当てられている線種によって異なります。フィーチャでは、既定の標準線種が使用されているスケッチ ジオメトリを使用することができます。
- 手動で構築ジオメトリを呼び出すには:
- スケッチ環境で描画を開始する前に、[スケッチ]タブ [形式]パネル [構築線]の順にクリックします。
- アクティブなスケッチでジオメトリを選択し、[構築線]をクリックすると、スケッチ ジオメトリを構築ジオメトリに変換することができます。
- 構築ジオメトリをオフにするには、[構築線]を再度クリックします。
重要: ジオメトリを構築ジオメトリとして投影する動作を既定の動作にするには、[アプリケーション オプション]ダイアログ ボックスの[スケッチ]タブで[構築ジオメトリとしてオブジェクトを投影]をオンにします。このオプションをオンにしておけば、スケッチ ジオメトリを作成するときに頻繁に[構築]コマンドをオンに切り替える必要がなくなります。この設定がオンの場合、ジオメトリを投影するたびに、ジオメトリは構築ジオメトリとして投影されます。既定では、このオプションはオフになっています。
スケッチを別の平面に再定義する
パーツ ファイルまたはアセンブリ ファイルで、スケッチを別の平面に移動することができます。パーツでのフィーチャの方向を変更する必要がある場合、フィーチャを削除するが、スケッチは別のフィーチャ、新しい平面、または作業平面で使用できるよう残しておく場合、スケッチ平面を再定義すると便利です。
- ブラウザでスケッチを右クリックし、[再定義]を選択します。
- スケッチをアタッチする面または平面をクリックします。
領域のプロパティを計測する(2D スケッチ)
- アクティブなスケッチで、[検査]タブ
[計測]パネル
[領域のプロパティ]
の順にクリックします。
- グラフィックス ウィンドウで、1 つまたは複数のスケッチ ループを選択します。
- [領域のプロパティ]ダイアログ ボックスで[計算]をクリックします。
Inventor では、選択内容に応じて次の計算が実行されます。
切断して表示する(2D スケッチ)
ジオメトリによりスケッチ平面が隠されたり、パーツ モデル内のコンポーネントに隠れていることがあります。スケッチ平面を表示するために、表示の妨げとなっているコンポーネントを一時的に切断することができます。
- 切断する部分が正面に表示されるようにモデルを回転します。
- ブラウザで、編集する 2D スケッチをダブルクリックします。
- ステータス バーで[切断して表示] をクリックするか、[F7]を押します。
モデルの正面の部分が削除され、スケッチ ジオメトリの平面が表示されます。
- スケッチ平面上にジオメトリを作成するコマンドを使用します。
- 切断した表示を復元するには、次のいずれかの操作を実行します。
- フィーチャ コマンドをクリックします。
- [スケッチを終了] をクリックし、スケッチを終了します。
- ステータス バーで[切断して表示] をクリックします。
- [F7]を押します。
文字を追加する(2D スケッチ)
モデル番号、製造日、ブランドなどの文字をスケッチに追加できます。文字は、最終的にパーツにスタンプ、エッチング、または彫り込みされます。スケッチ内に文字を作成してからスケッチを終了し、文字をプロファイルとして選択して、エンボス フィーチャを作成します。
Inventor では、長さの文字またはジオメトリ位置合わせ文字を追加できます。どちらのタイプの文字も、他のジオメトリと同様に、作成後はダブルクリックして編集したり、ドラッグして移動したり、選択して[Delete]を押して削除することができます。
イメージを追加する(2D スケッチ)
パーツ内に図を配置して、デカール、彩色、シルクスクリーンの使用を表現することができます。イメージをスケッチに配置した後、[デカール]や[エンボス]を使用して、浮き出させた文字、押印、シルクスクリーンなどの効果を実現します。これらのコマンドでは、イメージを不規則な形状やサーフェスに適用することもできます。
Inventor のスケッチには、.BMP、.GIF、.JPG、.PNG イメージに加え、Excel ワークブックと Word ドキュメントを含めることができます。
- 2D スケッチで、平面または作業平面を選択し、リボンの[挿入]パネルの[イメージ]をクリックします。
- イメージ ファイルが含まれているフォルダに移動し、[開く]をクリックします。
ヒント: イメージ ファイルに加えられた変更内容を Inventor に反映するには、[リンク]オプションを選択します。
- グラフィックス ウィンドウ内をクリックして、イメージを配置します。イメージの左上隅にカーソルがアタッチされます。
- クリックして追加のイメージを配置するか、右クリックして[OK]を選択します。
- イメージが配置されると、次の操作を実行できます。
- 中心からドラッグして、イメージを再配置します。
- コーナーをクリックして、イメージを回転します。
- エッジをクリックして、イメージのサイズを変更します(アスペクト比は維持されます)。
- イメージ ファイルがリンクされている場合は、ブラウザ内で右クリックして[更新]を選択すると、ファイルの最新バージョンを取得できます。
- イメージを右クリックして[表示設定]を選択解除すると、スケッチでイメージを一時的に非表示できます。境界領域は引き続き表示されます。
- ブラウザ内でイメージを右クリックして[削除]を選択すると、スケッチからイメージを削除できます。
- [イメージのプロパティ]ダイアログ ボックスにアクセスします: イメージを右クリックし、[プロパティ]を選択します。ここではアルファ値(アルファ透明度)を変更せずにイメージをレンダリングし、透過色を指定します。
- 方向(パーツのみ)を変更します。
- [マスクを使用]: 選択すると、クロマ キー イメージのピクセルを透明にします。このオプションでは、既存のイメージのアルファ レイヤは無視されます。
- [クロマ キーを設定]: 透過色を指定する場合に選択します。
- [イメージ アルファを使用](イメージがアルファ レイヤをサポートしている場合にのみ使用可能): このイメージのアルファ レイヤを使用して、背景とイメージを結合します。