Maya での作業時にアクションを実行すると、ほとんどの場合、操作しているオブジェクトのコンストラクション ヒストリにノードが作成されます。作業の各時点で表示されるシーン(現在のシーン)は、それまでに作成したすべてのノードの結果です。
たとえば、中心ポイントを中心にカーブを回転させるとカーブのシェイプに断面がある新しいサーフェスが作成されますが、このアクションをカーブに適用した場合、新しい回転ノードが作成されます。回転ノードには、カーブのシェイプが入力として接続されます。この入力されたカーブからサーフェスを作成する方法をノードのアトリビュートで制御します。そして、作成されたサーフェスがこのノードの出力になります。
カーブから、回転ノード、サーフェスとつながるこのようなノードのチェーンを、サーフェスのコンストラクション ヒストリと言います。コンストラクション ヒストリにおいて最も重要なことは、ノード アトリビュートとノード間の接続を編集することで変更できるということです。カーブのシェイプを変更(回転ノードのアトリビュートを変更)することが可能で、作成されたサーフェスは自動的に更新されます。
Maya では、コンストラクション ヒストリはディペンデンシー グラフの一部です。コンストラクション ヒストリはシーンを作成したアクションのヒストリを意味し、ディペンデンシー グラフ全体はノード間のすべての接続(入力と出力)を意味します。
コンストラクション ヒストリの一般的な用途:
- アトリビュート エディタ(Attribute Editor)またはチャネル ボックス(Channel Box)でノードのトランスフォーム アトリビュートを編集します。
- ハイパーグラフ(Hypergraph)またはノード エディタ(Node Editor)でノード アトリビュート間の依存リレーションシップを変更します。
- 一部のノードを非アクティブにして、その他のノードの編集に集中します。
- オブジェクトまたはアニメーションのすべてまたは一部のコンストラクション ヒストリを削除して、現在の状態に「ベイク処理」します。これにより、シーンの再計算時間とファイル サイズを削減できますが、操作のシーケンスを簡易化することで、オブジェクトの外観も変更される可能性があります。次の「コンストラクション ヒストリを削除するには」を参照してください。
コンストラクション ヒストリの作成のオン/オフを切り替えるには
ステータス ライン(Status line) (ツールバー)でコンストラクション ヒストリのオン/オフ(Construction History On/Off)アイコン 
をクリックします。
コンストラクション ヒストリを削除するには
ヒストリ(Edit > Delete by Type > History)を選択します。