Maya でペイントする

ペイントは Autodesk® Maya® が持つ非常に強力な機能です。ペイント ブラシに似た Maya のペイント ツールを使用して、直感的かつ効果的な方法でオブジェクトのプロパティを変更したり、さまざまな効果を生み出したりすることができます。Maya には、次に示す 3 種類のペイント ツールがあります。

ペイント ツールを開くには:

ペイント エフェクト(Paint Effects)

ペイント エフェクト(Paint Effects)の機能は、従来のペイントにとどまるものではありません。ペイント エフェクトには、1 回のブラシ ストロークでキャンバスやシーン全体にパーティクル エフェクトをペイントする機能があります。2D キャンバス上では、木や花などのような複雑なイメージを 1 回のブラシ ストロークで作成することもできます。また、同じブラシを 3D シーン内で使用すると、1 回のブラシ ストロークで木や花が 3D オブジェクトとして作成されます。つまり、ブラシでペイントした 3D の樹木の中を、3D キャラクタが動き回るようなシーンが簡単に作れるのです。また、シーンにペイントしたエフェクトにダイナミクスを適用すると、そのエフェクトの表示や動作をアニメートすることができます。たとえば、植物を成長させる、長い髪を風になびかせる、川の流れを表現するなどが可能です。

プリセットのブラシから好きなものを選んで、ペイントしてみてください。非常にリアルな植物、髪の毛、炎、羽根、油絵の具、パステルカラー、水彩絵の具等のエフェクトが用意されています。これらのプリセット ブラシ同士をブレンドして新しいエフェクトをペイントすることも容易です。また、プリセット ブラシのシェーディング(Shading)、イルミネーション(Illumination)、シャドウ エフェクト(Shadow Effects)、グロー(Glow)、チューブ(Tubes)、ギャップ(Gaps)、フロー アニメーション(Flow Animation)、などのアトリビュートを変更して、ユーザ独自のブラシ エフェクトをカスタマイズすることができます。

ペイント エフェクトでは、ブラシ ストロークのレンダリングとペイントを同時に行うことによって、高画質のフィードバック効果が即座に得られます。これらのペイント エフェクト(Paint Effects) ストロークは 3D シーンのオブジェクトと統合していますので、最終レンダーにおいてもポスト プロセスで自動処理されます。

ペイント エフェクト(Paint Effects)の使用法の詳細については、「2D でペイントする」および「3D でペイントする」を参照してください。

アーティザン

Autodesk Artisan は、高画質かつ複雑な処理を最小の時間で実行できる、直感的なペイント/スカルプト ベースのインタフェースです。Maya のブラシ ツールの多くはアーティザン インタフェースを使用しています。これらのツールは、Artisan ツールと呼ばれています。

アーティザン ツールを使用すると、ブラシ ツールで値やプロパティをペイントできるため、ジオメトリを芸術的な方法で操作することができます。

詳細については、「アーティザン」を参照してください。