元のジオメトリ

変形されたジオメトリ上の元のジオメトリを表示する(以下の「元のジオメトリを表示する」を参照)

Maya の元のジオメトリ(Original Geometry)は、デフォメーションが適用される前のメッシュの基本的な状態を表します(オブジェクトの「開始」状態や「レスト」状態)。geometryFilter クラスの入力配列アトリビュートとして、originalGeometry が設定されています。これを使用して、ジオメトリのレスト/バインド状態を取得できます。変形されたオブジェクトの基本的な状態を参照する必要があるデフォーマには、originalGeometry アトリビュートが含まれています。

元のジオメトリは、ジオメトリの事前に変形された状態をタイム カプセルのように保存したものと見なすことができます。デフォーマの利点は、元のジオメトリを使用して新しいジオメトリを再調整することで、削除、取り消す、元に戻すなどの操作を行わずにデフォーマを修正できることです。

旧バージョンの Maya では、デフォーマへの入力として元のジオメトリが使用されるという概念が導入される以前に、デフォーマに特異な動作があり、これによってデフォーマにアクセスできなくなったり、修正に時間がかかったりしていました元のジオメトリの状態を使用することで、ジオメトリのヒストリとレスト状態に一貫性のある方法で対応することができます。
注: 以前は、元のジオメトリは shapeOrig として存在していましたが、デフォーマはこれを使用できませんでした。

元のジオメトリを表示する

既定では、変形されたオブジェクト ジオメトリ上の元のジオメトリの状態は非表示になりますが、表示することができます。
注: ジオメトリにコンポーネント タグが含まれていて、変形されている場合に限り、元のジオメトリの状態にアクセスできます。ジオメトリにコンポーネント タグを追加する方法については、「コンポーネント タグをジオメトリに割り当てる」を参照してください

シーン内の元のジオメトリを表示するには:

  1. ビューア ウィンドウでジオメトリを選択します。
  2. アトリビュート エディタ(Attribute Editor)で<ジオメトリ名>Orig タブに移動し、オブジェクト ディスプレイ(Object Display)ウィジェットで中間オブジェクト(Intermediate Object)オプションをオンにします。

originalGeometry ツール

デフォメーション チェーンを照会できる deformableShape コマンドなど、元のジオメトリを操作する際に使用できるツールがあります。

概要: deformableShape [flags] [String...] Flags: -ch -chain

-cog -createOriginalGeometry

-ctw -createTweakNode

-foc -frontOfChain

-gci -groupTagComponentInjection

-lsi -localShapeInAttr

-lso -localShapeOutAttr

-nch -nodeChain

-och -outputPlugChain

-og -originalGeometry

-pch -plugChain

-tw -tweakNode

-wso -worldShapeOutAttr