このタスクでは、Autodesk Moldflow Adviser の解析から利用できるいくつかの結果とサマリー情報に関して説明します。この例で使用する解析順序は、「冷却品質+充填+保圧+ヒケ+反り」です。
このタスクで使用するモデルは、phone cover (携帯電話カバー) です。Moldflow 結果ファイルには、2 つの解析順序からの結果が含まれています。1 番目のスタディには、最適位置 (成形品の中心) にあるゲートを使用した結果が含まれます。2 番目のスタディは、成形品の一方の端にあるゲートを使用した同じ解析結果を示しています。
反り結果は、「ベスト フィット」手法に基づいて、面外変位量が指定された最大基準変位量(NMD)値をどの位超えているかによって色分けされます。緑色は反りの量が低く、黄色は反りの量が高く、赤色は反りの量が著しく高いことを示します。この例では、どちらの結果もすべて緑色で、成形品全体において反りが少ないことを示しています。
ヒケ解析では、ヒケの深さ予測を確認し、成形品におけるヒケの発生状態を評価できます。
充填解析結果は充填過程で出力されます。
冷却品質解析では、冷却管は考慮されません。成形品は金属ブロック(金型)の中央にあり、一定時間その位置に保持されると仮定します。
(アプリケーション メニュー > [開く] > [プロジェクト])をクリックします。
ダウンロードしたチュートリアル ファイルの保存先の場所にナビゲートし、ama_results_tutorial.mfr ファイルを選択します。
[開く]をクリックします。
結果ファイルの最初の結果が表示されます。
スタディ タスク ペインの各結果をクリックして、結果を確認します。
プロジェクト ファイルには、同一の成形品で異なる射出位置を使用する 2 つのスタディが含まれます。2 つのスタディの結果を同時に表示して比較できます。 ([結果]タブ > [結果]パネル > [比較])をクリックします。
各スタディの最初の結果が、もう一つの結果の上に表示されます。これらの表示は同期化し、同時に操作することができます。
各スタディの結果を表示して、成形品の中心にゲートを設置した場合と成形品の一方の端にゲートを設置した場合のわずかな違いを確認します。
成形品の一方の端にゲートを設置した方が、最大ヒケ深さ値がわずかに高くなりますが、全体的には両方の解析順序の結果は類似しています。
スタディ タスク ペインで、[サマリー]を選択します。
[サマリー]ペインが表示されます。
タブを選択して、各結果のサマリーを表示します。
詳細な解析ログは、Autodesk Moldflow Insight で生成されます。Autodesk Moldflow Adviser では、解析順序の各解析のサマリーが生成されます。これらには、解析設定情報、グラフ、ソルバー警告、さまざまな測定方法に関するサマリー情報が含まれます。たとえば、充填解析サマリーには、サイクル タイムの円グラフと次の情報が含まれます。
親トピック: チュートリアル
前のトピック: 基準に対して結果を定量化する