ワークセットの計画について

ワークシェアされているプロジェクトのワークセットを作成するときには、次のガイドラインを使用します。

平面図ワークセット

ワークセット内の要素を指定したユーザだけが編集できるようにプロジェクトの一部を保持するには、ワークセットを使用します。

また、ワークセットを作成する場合には、次の利点も考慮に入れてください。

特定の要素への変更を防ぐためにワークセットをチェック アウトする

ファイルベースのワークシェアされているプロジェクトでは、建物の通芯またはリンク ファイルなどの特定のモデル要素を偶発的な変更から保護する必要がある場合に、ワークセットのチェック アウトを実行するのも有効な手段です。このような場合、編集または移動してはならないプロジェクト要素を含むワークセットを BIM 管理者やチーム リーダーがチェック アウトできます。

重複を回避する

ワークセット間でやり取りしなくて済むように、機能の重複しないワークセットを作成します。

プロジェクトのサイズ

プロジェクトのサイズが、チームのワークシェアリングの有効化に影響する場合があります。一般に、一緒に編集される要素は、1 つのワークセットに入れる必要があります。建物の各階ごとに別々のワークセットを作成する必要はありません。

複数階の構造では、ボイラやテナントの内部など、1 つの階にのみ現れる建物要素のセットに対して 1 つのワークセットを作成すると便利な場合があります。

プロジェクトの床プレートが大きすぎるために、シートに収まるように分割する必要がある場合は、建物の各側面に対してワークセットを作成することをお勧めします。

チーム メンバーの役割

通常、設計者はチームで作業しますが、各設計者には特定の機能タスクが割り当てられます。各チーム メンバーは、設計の特定の部分(室内、室外、外構、HVAC、電気、給排水衛生設備など)をコントロールしています。プロジェクトのワークセット構造は、このタスク内訳を反映でき、それに従ってユーザ側でワークセットの名前を設定できます。

ワークセットとテンプレート

ワークセットは、プロジェクト テンプレート内に含めることはできません。

ワークセットの表示の既定

特定のワークセットが既定で表示されないようにすると、Revit のパフォーマンスが向上します。この表示コントロールによって、プロジェクトのビューを余分に描画する時間が不要になります。

表示要件を指定するには、ワークセットの要素がプロジェクトに表示される頻度を決定します。このガイドラインに従って、たとえば、外部のワークセットは既定で表示され、特定の家具ワークセットは表示されないように設定します。

複数の専門分野のワークフローでワークセットを表示する

ワークセットの新規作成時には、すべてのビューのオプションに既定の[表示]を選択します。このオプションをオフにすると、ワークセットが表示されないため、複数の専門分野のワークフローで、最も重要な形状表示が行われず問題となる場合があります。

グループとファミリ

グループおよびファミリには、タイプ ワークセットとインスタンス ワークセットがありますが、この 2 つは同じものである必要はありません。

グループ内のすべての要素は、グループのインスタンス ワークセットに含まれます。グループを編集するには、グループのタイプ ワークセットを編集可能にするか、グループのタイプを借用します。グループ内の要素を変更するには、グループのインスタンス ワークセットを編集可能にします。要素が含まれるワークセットを確認するには、要素を選択し、プロパティ パレットの[ワークセット]プロパティをチェックします。要素の借用を使用してグループ インスタンスをチェック アウトすると、Revit は自動的にグループ内の全要素を借用します。