ビデオ: 共有配置

共有位置を使用すると、モデル内で複数のファイルを組み合わせるときに相対位置を維持できます。

このビデオの内容は次のとおりです。

  1. 共有座標ツールの目的を理解する。
  2. ファイルを読み込んで座標を取得する。
  3. プロジェクト基点の位置を設定する。
  4. 座標をリンク ファイルに公開する。
  5. 共有座標を使用してファイルをリンクする。
注: このビデオは、Revit 2015 を使用して作成されました。これよりも新しいソフトウェア リリースを使用するときは、機能やユーザ インタフェースが異なる場合があります。

トランスクリプト

複数のファイルを 1 つのプロジェクトに組み合わせるときには、各ファイル相互の位置関係を確立する必要があります。共有座標ツールを使用してファイル間の相対的な位置を指定することにより、ファイル間の関係を管理することができます。共通する座標位置を指定してその位置をファイル間で共有するには、[座標取得]ツールまたは[座標をパブリッシュ]ツールを使用します。

この例では、AutoCAD で作成したサイト測量があります。これは、敷地境界線と等高線からなる DWG ファイルです。DWG ファイル内の基準点(「0、0」位置)は、プロパティの左下隅に表示されます。

DWG ファイルは、Revit ファイルにリンクされます。共有配置が設定されていないため、外構は基準点合わせオプションで読み込まれます。測量 DWG とプロジェクト間に共有座標系を設定するには、DWG ファイルの座標を取得します。[管理]タブで[座標]を選択し、[座標取得]を選択します。これで、リンクされた DWG ファイルが選択され、プロジェクトの測量点が DWG ファイルの基準点に移動します。座標は、測量 DWG ファイルの同じ位置の値に合わせて、すべて 0 に設定されます。これで、DWG とプロジェクトで座標系を共有できました。プロジェクト基点はクリップされていない状態になり、プロジェクト(サイトではない)との相対座標の測定基準になる位置に移動します。

異なる建物や建物のパーツをプロジェクトにリンクすると、リンクから座標を取得する代わりに、ホスト プロジェクトの座標がリンク ファイルに公開されます。このプロジェクトのガレージは、リンクされた Revit プロジェクトであり、独自の座標系を持ちます。ホスト ファイルの座標をガレージ ファイルと共有するには、[管理]タブで[座標]を選択し、[座標を公開]を選択します。これで、ガレージのリンクが選択されました。[場所]ダイアログで、[OK]をクリックします。ホスト ファイルの保存時には、ガレージ ファイル内の座標位置が変更されることを知らせるダイアログが表示されます。

ガレージ モデルを開くと、測量点への変更が明確に示されます。これでこのファイルが測量 DWG ファイルとホスト プロジェクトの両方と座標を共有するようになったため、いずれかを共有座標の配置オプションにリンクすれば、ファイルを適切に位置合わせできます。

共有座標系を持つファイルを使用すると、ファイル同士をリンクして、相対位置を維持できます。