Revit マクロをアップグレードする

マクロをアップグレードする場合、Revit でマクロを正しく更新して動作させるには、何らかのファイル管理が必要となることがあります。

Revit Software Development Kit (SDK)および次のマクロ更新情報を必ず熟読してください。

ドキュメントレベル マクロのアップグレード

  1. ドキュメントレベル マクロが組み込まれているプロジェクトを開きます。一度開くと、プロジェクトは更新されます。
  2. [管理]タブ [マクロ]パネル [マクロ マネージャ]をクリックします。
  3. 各ドキュメントレベル タブをクリックして更新します。
  4. 完了したら、[閉じる]をクリックします。
  5. プロジェクトを保存し、閉じます。

マクロ コードを手動で編集する必要がない限り、これ以上の手順は必要ありません。

アプリケーションレベル マクロのアップグレード

  1. マクロ フォルダをコピーして次の場所に貼り付けます。
    • Windows 7 および Windows 8: %ProgramFiles%\Autodesk\Revit\Macros\2023 Release\Revit\AppHookup
  2. Revit を起動します。
  3. [管理]タブ [マクロ]パネル [マクロ マネージャ]をクリックします。
  4. [アプリケーション]タブをクリックします。
  5. モジュールを選択して、[編集]をクリックします。
  6. Revit マクロ IDE が開きます。[Tools] [Project Upgrade]をクリックします。
  7. [Project Upgrade]タブでモジュールを選択します。
  8. [Convert selected projects to]ドロップダウンから変換言語を指定します。
    • C# マクロの場合は、C# 5.0 を選択します。
    • VB.NET マクロの場合は、MSBuild 4.0 を選択します。
  9. [Change target framework]ドロップダウンから .NET Framework 4.5 Client Profile を指定します。
  10. [Convert]をクリックします。
  11. すべてのアプリケーションレベルのモジュールでステップ 5 から 11 までを繰り返します。
  12. 完了したら、[閉じる]をクリックします。
注: アップグレード処理で互換性の問題が発生した場合、(ドキュメントレベル マクロ用の)元のプロジェクトのコピーおよびアプリケーション マクロは My Documents¥Revit <リリース名> に配置され、~R が付加されます。Windows エクスプローラのフォルダ設定によっては、これらのファイルが非表示になる場合があります。

Revit でマクロを正しく構築および実行するには、プロジェクト内のコードを手動で変更しなければならない場合があります。バージョンの互換性の問題に対処するには、SDK で API に対する変更の一覧を確認してください。

IDE への変更

Revit 2014 では、Revit VSTA IDE は SharpDevelop に置き換えられました。 これにより、マクロ開発ワークフローが大きく変わることはありません。*.desinger.cs(vb)ファイルの生成されたクラスは自動的に更新されます。ただし、SDK サンプル以外のファイルで次のクラスを使用した場合、次のようにクラスを手動で更新する必要があります。

SharpDevelop クラス(旧) SharpDevelop クラス(新)

Autodesk.Revit.UI.Macros.ApplicationEntryPoint

Autodesk.Revit.UI.Macros.ApplicationEntryPoint

Autodesk.Revit.UI.Macros.DocumentEntryPoint

Autodesk.Revit.UI.Macros.DocumentEntryPoint

Autodesk.Revit.UI.Macros.IEntryPoint

Autodesk.Revit.DB.Macros.IEntryPoint

Autodesk.Revit.UI.Macros.AddInIdAttribute

Autodesk.Revit.DB.Macros.AddInIdAttribute

Autodesk.Revit.UI.Macros.VendorIdAttribute

Autodesk.Revit.DB.Macros.VendorIdAttribute