サーバ タスク

Autodesk では、複数のバックグラウンド プロセスを使用して一般的なハウスキーピング処理を行い、システムのパフォーマンスを最適化します。管理者は、[サーバ タスクを表示]ダイアログにアクセスすることにより、サーバで実行中のバックグラウンド プロセスの内容とその実行頻度を確認することができます。

[サーバ タスク]ダイアログには、次の情報が含まれています。

バックグラウンド プロセス

タスク [説明]

ファイル保管場所の検証

データベースのメタデータをファイル保管場所と比較し、データベース内のすべてのファイルがファイル保管場所に存在するかどうかを確認します。

ファイル保管場所の複製

注:

Vault Professional のみ

サイトのファイル保管場所に存在するファイルを、それらの特定のファイルが存在しない別のサイトのファイル保管場所にコピーします。この処理はユーザがスケジュールします。

ファイル保管場所のクリーンアップ

ファイル保管場所のクリーンアップ処理では、データ管理環境から削除されたファイルをファイル保管場所から削除します。このプロセスは、バキューム クリーンアップとも呼ばれます。

統計情報を更新

SQL データベース上で統計情報の更新を実行します。この処理で、クエリーのパフォーマンスが改善し、その結果、Vault のパフォーマンスも向上します。

ERP パッケージ化

注:

Vault Professional のみ

既存の ERP システムと通信します。ERP 統合が有効になっている必要があります。

プロパティの再インデックス

大量のファイルからプロパティを抽出し、データベースを新しい情報で更新します。この処理は、ユーザが開始や停止を行うことができます。処理を停止して後で再開すると、最後に処理したファイルから抽出が開始されます。

検索インデックス

初回時に、データベースからプロパティを取得して、インデクサーに渡します。このインデックス処理により、ユーザがデータベースで特定のプロパティを検索する際に、結果の表示が高速化されます。

コンテンツ インデックス サービス

Vault 内の既存のファイルからフル テキスト コンテンツを抽出します。これにより、フル コンテンツ検索が可能になります。この処理は、フル コンテンツ検索が有効になっている場合にのみ実行されます。フル コンテンツ検索を有効にして Vault を接続すると、この処理が開始されます。何らかの原因によりこの処理が中断されると、再開時には中断された場所から処理が継続されます。

検索インデックスの最適化

インデックス エンジンを更新し、検索結果をすばやく返すことができるようにします。処理の実行中、インデクサーはロックされます。この処理は、ユーザのダウンタイムを回避するため、業務時間外に実行されます。この処理を実行しないと、Vault サーバではオンデマンドでインデックス処理を行う必要があります。その結果、使用率のピーク時にソルバのパフォーマンスが低下する可能性がります。

コンテンツ インデックス サービスの更新

新規作成および更新されたコンテンツを Vault サーバの検索インデックスに追加します。フル コンテンツ検索を有効にすると、この処理は 20 分ごとに実行されます。

アイテム ロックのクリーンアップ

注:

Vault Professional のみ

Vault サーバと SQL サーバがデータベースに対して異なる操作を実行すると、データの衝突を防ぐため、ロックが適用されます。何らかの原因によりこの処理が中断されると、ロックが解除できなくなる場合があります。アイテム ロックのクリーンアップ処理は、データベース全体で実行され、適用されたままのロックを解除します。アイテム ロックのインデックス処理を実行する時間を変更するには、Web.config ファイルを編集する必要があります。

Web.config ファイルは、C:¥Program Files¥Autodesk¥Vault Server <year>¥Server¥Web¥Services¥Web.config フォルダにあります。次の行を検索し、値を目的の時間に変更します。

<!--time of day to clear entity locks. -->

    <addkey="LockVacuumTime"value="3:0:0"/>

オブジェクト削除のクリーンアップ

データベース内の孤立した行を削除して、システムのメンテナンスを実行します。

プロパティ コンプライアンスを計算する

ファイルがプロパティポリシーおよび等価性評価を満たしていることを確認します。

オブジェクト変更通知

ユーザまたはシステムのアクションによってオブジェクトが変更された場合に、内部サーバ データが同期されるようにします。