ライフサイクル ステータス変更を編集する

特定のライフサイクル ステータスのオブジェクトが新しいライフサイクル ステータスに移動する変更条件を設定します。ステータスの変更に応じて自動的にトリガされるアクションを指定することもできます。

注: この機能は、Autodesk Vault Workgroup および Autodesk Vault Professional で使用できます。

オブジェクトが特定のライフサイクル ステータスから次のライフサイクル ステータスに移行するとき、これを「変更」と呼びます。たとえば、[処理中]ステータスから[リリース済]ステータスに移行するとき、ステータス変更が発生します。

ライフサイクル内のステータス変更ごとに、次の項目を設定することができます。

ライフサイクル ステータス変更にアクセスする

  1. [ツール] [管理] [Vault 設定]の順にクリックします。
  2. [Vault 設定]ダイアログ ボックスで、[動作]タブ [ライフサイクル]をクリックします。
  3. [ライフサイクル定義]ダイアログ ボックスで、ステータス変更を設定するライフサイクル定義の名前を選択し、[編集]をクリックします。選択した定義名がタイトル バーに表示されます。
  4. [ライフサイクル ステータス]一覧から、編集するライフサイクル ステータスを選択し、[変更]タブをクリックします。
  5. [変更]タブの[ステータスから]列および[ステータスへ]列に、ステータス変更が一覧で表示されます。修正する変更を選択し、[編集]をクリックします。

    [変更]ダイアログには、[条件]、[アクション]、[セキュリティ]の 3 つのオプションがあります。

変更条件を設定する

変更条件を使用して、変更が実行されるタイミングを指定します。この変更条件を満たさない限り、変更は実行されません。

変更条件を追加する

  1. [変更]ダイアログ ボックスで、[条件]タブを選択します。[条件]タブで、変更が実行される条件を定義します。
    1. 必要に応じて、特定のエンティティ クラスを基準にして、表示するプロパティをフィルタします。たとえば、[プロパティ]ドロップダウンに[ファイル プロパティ]のみが表示されるよう設定することができます。
    2. [プロパティ]ボックスで、プロパティを選択します。
    3. [条件]ボックスで、条件を選択します。
    4. 必要に応じて、[値]ボックスから値を選択します。条件定義によっては、[値]ボックスへの入力が不要な場合もあります。
  2. [追加]をクリックすると、[追加]ボタンの下にある一覧のテキスト ボックスにルールが追加されます。
  3. ヒント: すべてのプロパティが条件に準拠してから変更が実行されることを保証するには、プロパティ コンプライアンス プロパティを使用します。これは、非リリース済みステータスからリリース済みステータスへの変更を設定する場合に組み入れると役立つルールです。

変更条件を削除、置換する

  1. [変更]タブで、修正する変更を選択し、[編集]をクリックします。
  2. [変更]ダイアログ ボックスの[条件]タブを選択し、次のいずれかを実行します。
    • テキスト ボックスから定義済みの条件を選択し、[削除]をクリックします。
    • テキスト ボックスから定義済みの条件を選択し、[プロパティ]、[条件]、[値]の各ボックスで新しい条件を選択し、[置換]をクリックします。

ブール演算子(大文字と小文字は区別しない)

変更条件値を定義するときに以下のブール演算子を使用できます。

AND

条件には x と y が含まれます。

OR

条件には x または y のいずれかが含まれます。

NOT

条件には x を持たないドキュメントが含まれます。

変更のアクションを編集する

変更のアクションは、変更が正常に実行されたときに発生するイベントです。次のステータスへ変更中にエラーが発生した場合、変更のアクションは発生しません。

[変更]タブにアクセスする

  1. [変更]ダイアログ ボックスで、[アクション]タブをクリックします。
  2. 特定のエンティティ クラスで使用できるアクションのみを表示するには、[フィルタ]ドロップダウンでエンティティ クラスを選択します(たとえば、フォルダのステータス変更で使用できるアクションのみを表示する場合は、[フォルダ]を選択します)。

バンプ リビジョン

  1. 変更が実行されたときに、リビジョンのバンプを発生させる場合は、次のアクションのいずれかを選択します。
    • 1 次リビジョンをバンプ
    • 2 次リビジョンをバンプ
    • 3 次リビジョンをバンプ
    • 注: 2 次リビジョンまたは 3 次リビジョンのレベルを選択するには、[1 次リビジョンをバンプ]の横にあるドロップダウン矢印を使用します。

    または、この変更のアクションを除外するには、チェック ボックスをオフにします。

プロパティを同期する

  1. プロパティをジョブ サーバと同期するには、次のアクションのいずれかを選択します。
    • ジョブ サーバを使用してプロパティを同期します
    • ジョブ サーバを使用してプロパティを同期し、PDF を更新します([ステータスへ]が[リリース済]の場合に使用可能)
    • ジョブ サーバを使用してプロパティを同期し、ビューと PDF を更新します([ステータスへ]が[リリース済]の場合に使用可能)
    • ジョブ サーバを使用してプロパティを同期し、ビューを更新します
      注: その他のオプションを表示するには、ジョブ サーバを使用して、同期プロパティの横にあるドロップ ダウン矢印を選択します。

    または、この変更のアクションを除外するには、チェック ボックスをオフにします。

リリースに関する制限

カスタム ジョブを作成する

ライフサイクルの遷移にカスタム ジョブを関連付けます。カスタム ジョブを作成するためには 2 つの手順を実行する必要があります。最初に、管理者がライフサイクルにカスタム ジョブを追加します。次に、プログラマがジョブを作成します。

詳細情報: カスタム ジョブを作成する

変更のセキュリティを編集する

変更のセキュリティを設定することで、変更を実行できるユーザを特定します。[修正]アクセス権が割り当てられているすべてのユーザは、オブジェクトで[ステータスを変更]コマンドを呼び出すことができます。

ヒント: 現在、ステータスを廃棄するコマンドはありません。ただし、すべてのユーザに対して変更の実行アクセス権を拒否することにより、ステータスを手動で廃棄することができます。この場合、ファイルは他のステータスから当該ステータスに変更できなくなります。ただし、このブロックされたステータスから別のステータスへは引き続き変更することができます。

変更の制限を管理する

  1. [変更]ダイアログ ボックスで、[セキュリティ]タブをクリックします。
  2. [この変更に制約はありません]チェック ボックスがオンになっている場合は、変更にセキュリティ オプションを定義することはできません。変更の制約を追加するには、[この変更に制約はありません]チェック ボックスをオフにします(オンになっている場合)。[追加]をクリックします。

メンバを追加する

    変更のアクセス権を付与にするには、メンバーまたはグループを有効にして、[現在のメンバー]一覧に追加する必要があります。

  1. [メンバーを追加]ダイアログ ボックスの[メンバーを選択]一覧から、[利用可能なメンバー]一覧に追加するメンバーまたはグループを選択します。
  2. [利用可能なメンバー]一覧で、[現在のメンバー]一覧に追加するメンバーまたはグループを選択し、[追加]をクリックします。

メンバーを削除する

既存のメンバーのアクセス権を変更する