アイテム ファイル リンク

ファイルは、アイテムに割り当てられると、それぞれ固有のアイテム ファイル リンク タイプが設定されます。アイテム ファイル リンク タイプによって、リンクされたファイルにアイテムがどのように関連するかが定義されます。

注: アイテム ファイル リンクは、アイテムへのファイルのアタッチと同様のものではありません。アイテムに対するファイルのアタッチの詳細については、「アイテムにファイルを添付するには」を参照してください。

リンクが作成されると、リンク タイプを変更したりリンクを削除したりできます。リンクを削除するとファイルとアイテムの関連付けが解除されます。

コンポーネントやサブコンポーネントのリンク

リンクを確立する際は、パーツの定義方法に応じて、パーツはコンポーネントまたはサブコンポーネントのいずれかとして処理されます。

• コンポーネントは、固有のファイルによって定義されているパーツです。
• サブ コンポーネントは、ファイルの一部として内部的に定義されているパーツです。たとえば、サブコンポーネントは、Inventor においては仮想コンポーネント、AutoCAD Mechanical においてはパーツ参照および構造コンポーネントとなります。サブコンポーネントは、多くの場合、多数の異なるファイル、アセンブリにおいて複数回にわたり定義されます。
  パーツ(コンポーネント)をファイル内で定義すると、サブコンポーネント リンクが作成されます。ただし、このリンクは、ファイルによって定義されるコンポーネントではありません。

  注: 管理者は、アイテムの割り当てイベント時またはアイテムの更新のイベント時に、プライマリ サブコンポーネントおよびセカンダリ サブコンポーネントのリンクの代わりに、標準コンポーネント リンクを作成するように Vault を設定できます。詳細については、「アイテム割り当てを設定する」を参照してください。

プライマリおよびセカンダリ サブコンポーネント リンクのルール

アイテムの割り当てまたはアイテムの更新のイベントを優先リンク タイプとして設定している場合、プライマリおよびセカンダリ サブコンポーネント リンクでは、これらのルールに準拠します。

• アイテムにファイルが割り当てられていて、また既存のアイテムを伴わないサブコンポーネントが見つかった場合は、ファイルにプライマリ サブコンポーネント リンクが割り当てられます。既存のアイテムが見つかった場合は、セカンダリ サブコンポーネント リンクが割り当てられます。
• プライマリ サブコンポーネントが独自のファイル内で後から定義される場合は、プライマリ リンクが新しいファイルに割り当てられ、プライマリ サブコンポーネント リンクはセカンダリ サブコンポーネント リンクに自動的に変更されます。

サブコンポーネント リンクの例

• AutoCAD Mechanical: アセンブリ全体が 1 つのファイルで作成および定義されている場合、ファイルはアセンブリの定義であるため、アセンブリはアイテムへのプライマリ リンクを受け取ります。アセンブリ内のすべてのサブアセンブリおよびパーツは、アセンブリ ファイルからアイテムへのサブコンポーネント リンクを受け取ります。
• Inventor: サブコンポーネントをバーチャル パーツとして使用します。たとえば、ユーザはグリースのバーチャル パーツをアセンブリに追加できます。グリースに対してモデル化された物理的なパーツ ファイルは存在しないため、あくまでもそれはアセンブリ内でのみ定義されます。グリースのバーチャル コンポーネントは、アセンブリ ファイルからアイテムへのサブコンポーネントを受け取ります。

アイテム ファイル リンク タイプ

プライマリ		プライマリ リンクを伴うコンポーネントは、アイテムのプライマリ定義です。プロパティは、アイテムの割り当ておよび更新時にこのコンポーネントから読み取られます。プロパティもコンポーネントに書き戻すことができます。アイテムがリリースされると、プライマリ リンク ファイルがロックされます。 既定では、リンクを更新する必要がある場合、ステータス変更は実行できません。この設定は、ステータス変更で設定できます。
セカンダリ		セカンダリ リンクを伴うコンポーネントは、アイテムのセカンダリ定義または重複定義です。プロパティはアイテムの更新時にこのコンポーネントから読み取られませんが、ファイルに書き戻すことができます。アイテムがリリースされると、セカンダリ リンク コンポーネントがロックされます。 既定では、リンクを更新する必要がある場合、ステータス変更は実行できません。この設定は、ステータス変更で設定できます。
プライマリ サブコンポーネント		サブコンポーネントのプライマリ定義を含むコンポーネントです。プロパティはこのコンポーネントから読み取られ、このファイルに書き戻すこともできます。アイテムがリリースされると、コンポーネントがロックされます。  既定では、リンクを更新する必要がある場合、ステータス変更は実行できません。この設定は、ステータス変更で設定できます。
セカンダリ サブコンポーネント		サブコンポーネントのセカンダリまたは重複定義を含むコンポーネントです。プロパティはこのコンポーネントから読み取られませんが、ファイルに書き戻すことができます。アイテムがリリースされると、コンポーネントがロックされます。  既定では、リンクを更新する必要がある場合、ステータス変更は実行できません。この設定は、ステータス変更で設定できます。
標準コンポーネント		標準コンポーネント リンクを伴うコンポーネントには規格コンテンツが含まれます。プロパティはアイテムの割り当て時にのみ標準コンポーネントに関して読み取られ、ファイルに書き込まれます。アイテムがリリースされると、ファイルがロックされます。サブ コンポーネントは標準コンポーネント リンクも受け取ります。
3 次		3 次リンクを伴うファイルは、.idw、.ipn、.dwg ファイルなどのデザイン ドキュメント ファイルです。これらのリンクは、対応するモデル ファイルがアイテムに割り当てられる際に自動的に割り当てられます。3 次リンクを伴うファイルは、アイテムのリリース時にロックされます。