アイテム

Vault でのアイテムの使用について説明します。

Autodesk Vault Professional は製品の製造に使用するアイテムのライフサイクルを追跡します。Vault は CAD 設計データやサポート ドキュメントといったアイテムの製作に必要なファイルを管理します。Vault の情報はエンジニア以外の部署で使用されるため、Vault 内のファイルはアイテムにリンクされています。ファイルをアイテムに割り当てると、会社の標準に基づいて独自のアイテム番号がアイテムに割り当てられ、BOM が生成されます。BOM は、関連付けられたアイテム間の関係を、Vault のファイル関係の情報を使用することで追跡します。

アイテムとは

アイテムとは、企業が管理、組み立て、販売、製造する物のことです。アイテムはアイテム番号または部品番号によって識別されます。アイテムは通常、以下のいずれかになります。

アイテムは次の 2 つの方法で作成できます。

アイテム マスタとは

アイテム マスタとは、Vault 内にあるすべてのアイテムの完全な一覧です。アイテム マスタ ビューに切り替えるには、アイテム マスタのグループ ボタンをクリックします。

アイテムに関する作業

アイテムのルール

アイテムを操作するユーザ

Vault Professional では、セキュリティで保護されたデータベースを使用します。ユーザには、データにアクセスするためのアカウントが必要である他、適切なユーザ権限が割り当てられている必要があります。ユーザ権限は、以下のロールを使用して設定されます。

ロール

説明

管理者

Vault Professional のすべての権限とサーバでの管理者権限。ERP に関する作業が含まれます。

項目編集者(レベル 1)

Autodesk Vault 内の基本ファイルおよびアイテム権限です。ファイル、フォルダ、またはアイテムを削除することはできません。サーバでの管理者権限がありません。

項目編集者(レベル 2)

Vault Professional のすべての権限。ただし、サーバでの管理者権限はありません。

項目評価者

アイテムとファイルへの読み取り専用のアクセス権。

Document Editor Level 1

Vault 内での基本ファイルの追加と編集権限です。ファイルとフォルダを削除することはできません。サーバでの管理者権限がありません。

ドキュメント編集者(レベル 2)

Vault のすべての権限。ただし、サーバでの管理者権限はありません。

Document Consumer

Vault データのみへの読み取り専用のアクセス権。

ERP マネージャ

以下の ERP 関連の作業を行います。

  • MSMQ DWF キュー設定を構成および管理します。
  • ERP のインポート: ERP システムから Vault Professional にアイテムをインポートします。
  • ERP のエクスポート: ERP システムで使用するアイテムをエクスポートします。