[基本設定](Preferences Settings)ダイアログ ボックスの[セキュリティ](Security)パネルで、[セーフ シーン スクリプトの実行](Safe Scene Script Execution)のオプションを設定します。
[セーフ シーン スクリプトの実行](Safe Scene Script Execution)は、危険であると見なされるコマンドの実行をブロックすることにより、新規および既知の悪意のあるスクリプトから保護します。[有害ソフトの削除](Malware Removal)とは異なり、[セーフ シーン スクリプトの実行](Safe Scene Script Execution)では、悪意のあるスクリプトは削除されません。最も完全な保護のために、[セーフ シーン スクリプトの実行](Safe Scene Script Execution)と[有害ソフトの削除](Malware Removal)の両方を常に有効にすることをお勧めします。
安全でないと判断される埋め込まれたスクリプト コマンドの実行をブロックする[セーフ シーン スクリプトの実行](Safe Scene Script Execution)機能を有効にします。
これらの各オプションでブロックされるコマンドの包括的なリストについては、「セーフ シーン スクリプトの実行でブロックされるコマンド」のトピックを参照してください。
[有害ソフトの削除](Malware Removal)の機能は、シーン ファイルやスタートアップ スクリプトから既知の悪意のあるスクリプトを検出して削除します。[セーフ シーン スクリプトの実行](Safe Scene Script Execution)は、新規および既知の悪意のあるスクリプトの両方をブロックしますが、[有害ソフトの削除](Malware Removal)は、既知の悪意のあるスクリプトをブロックするだけではなく、削除します。これにより、[セーフ シーン スクリプトの実行](Safe Scene Script Execution)が有効になっていない可能性がある他のユーザに対して悪意のあるコードが広がるのを防ぐことができます。[有害ソフトの削除](Malware Removal)機能は、Scene Security Tools プラグインによって提供され、オートデスクが悪意のある新しいスクリプトを発見するたびに更新されます。
3ds Max 2022.2 Update 以降、システム管理者はネットワーク上のマシンの[セーフ シーン スクリプトの実行](Safe Scene Script Execution)の設定をコントロールして、ユーザによる設定の変更を防止できるようになりました。これらの設定をコントロールするには、[HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Autodesk¥3dsMax¥24.0¥Variables¥SAFESCENE]にある次のレジストリ キーを使用します。
設定 | レジストリ キー | タイプ | 値 |
---|---|---|---|
セーフ シーン スクリプトの実行を有効化 | EnableSafeScene | dword |
1 = オン 0 = オフ |
MAXScript システム コマンドをブロック | BlockMxsCommands | dword |
1 = オン 0 = オフ |
Python スクリプトをブロック | BlockPython | dword |
1 = オン 0 = オフ |
サードパーティの .NET コードをブロック | BlockDotNet | dword |
1 = オン 0 = オフ |
スクリプト アセットを除外 | EnableSafeSceneAsset | dword |
1 = オン 0 = オフ |
システム管理者
注: この設定は必須ではありませんが、コマンドライン、環境変数、および基本設定の UI を使用して設定を無効にするには、「*CADAdmin」に設定する必要があります。 設定が「*CADAdmin」でない場合または見つからない場合は、設定が 3dsmax.ini に存在しない場合のみ使用されます。 |
オーナー | 文字列 | *CADAdmin |
レジストリを介して設定がコントロールされている場合は、[基本設定](Preferences)ダイアログ ボックスの設定が無効になり、アイコンによって、システム管理者が設定を管理することが示されます。この設定は、コマンドライン オプションや環境変数を使用して変更することはできません。レジストリの設定は、コマンドラインまたは環境変数を使用して指定された設定をオーバーライドします。
[セーフ シーン スクリプトの実行](all Safe Scene Script Execution)のすべてのオプションをオンにするレジストリ ファイルの例を次に示します。
Windows Registry Editor Version 5.00 [HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Autodesk¥3dsMax¥24.0¥Variables¥SAFESCENE] "EnableSafeScene"=dword:00000001 "BlockMxsCommands"=dword:00000001 "BlockPython"=dword:00000001 "BlockDotNet"=dword:00000001 "EnableSafeSceneAsset"=dword:00000001 "Owner"="*CADAdmin"