ルールを変更する:
コンテナは、[アクセスなし](No Access)以外にも、他のユーザにさまざまなアクセス レベルを許可する 3 つのルールを提供します。この手順では、[その場の編集のみ](Only Edit In Place)について見ていきます。
これにより、ルールの変更を適用した状態でコンテナが再保存されます。
[コンテナを管理](Manage Container)ロールアウトでは、[更新](Update)ボタンの横に アイコンが表示されています。これは、作成者が作成したソース コンテナと同期を取るために更新が必要であることを意味します。
コンテナの見た目は変わりませんが、[更新](Update)ボタンの横に、コンテナ定義が最新であることを示す アイコンが表示されます。また、[開く](Open)ボタンは無効のままですが、[その場の編集](Edit In Place)ボタンは有効になっています。
継承されたコンテナが[その場の編集](Edit In Place)モードで開きます。[その場の編集](Edit In Place)は、この切り替えボタンをクリックしてオンとオフを切り替えることができるモードです。
[開く](Open)ボタンは有効ですが、このボタンを使用しようとすると、コンテナの定義が同じユーザによって 3ds Max の別のインスタンスで現在編集中であることを示すメッセージが表示されます。
これは、次の 2 つの重要なコンテナの機能を示しています。
[その場の編集](Edit In Place)モードが終了し、コンテナの内容に対して行ったすべての変更が保存され、コンテナ ファイルのロックが解除されます。
セッション 2 で行った編集を反映して、ワイン グラスの位置が変更されています。
[更新](Update)機能は、コンテナ定義は考慮せず、ファイルの日付と時刻を継承後のバージョンと比較して、ファイルが新しければ継承したバージョンを更新するよう促します。
オブジェクトの変換をロックする:
適切な位置にワイン グラスを配置できたので、作成者はこれ以上変更を行いたくないとしましょう。コンテナ定義の特定のパラメータをロックできることは、コンテナの重要な機能です。
トラック ビューが開き、コンテナの階層が表示されます。
[変換](Transform)エントリとそのすべての子(枝と葉)について、トラック ビュー階層のそれらの名前の最後に「(ロック済み)」と表示されます。
すべてのオブジェクトを移動できますが、ワイン グラスは移動できません。
[変換](Transform)トラックのロックは解除されますが、この子トラックはロックされたままです。[ロック](Lock)は子トラックに影響しますが、[ロック解除](Unlock)はハイライト表示されたトラックにのみ影響します。
[変換](Transform)トラックと、そのすべての子トラックのロックが解除されます。これで、必要に応じてワイン グラスを変換できるようになりました。
ルールを再度変更する:
既に説明したとおり、コンテナ内にあるオブジェクトの特定のトラックがロックされていても、[その場の編集のみ](Only Edit In Place)ルールを使用すると、継承したユーザはそのロックを簡単に解除できます。ただし、異なるルールを使用すれば、作成者がルールを変更しない限り、継承したユーザは作成者のロックに従わなければなりません。
[すべてのロック解除されたオブジェクト](Anything Unlocked)を有効にすると、[ルール](Rules)ロールアウトの下部にある 4 つのアイコン ボタンを使用して、すべてのモディファイヤ、マテリアル、変換、オブジェクトをすばやくロックできることに加え、[編集](Edit)ボタンを使用して、先ほどと同じように特定のトラックをロックできます。便宜上、この演習では、ワイン グラスのロックされた既存の変換トラックを使用します。
今回は、結果が少し異なります。コンテナが開いた状態で、[その場の編集](Edit In Place)が無効になっています。
今回は、問題なくコンテナを開くことができます。[その場の編集](Edit In Place)ルールは、誤って上書きすることなく、単一のコンテナをチーム メンバ間でやり取りする場合に最適です。また、その他のルールは、単方向のコンテナの転送により適しています。これについては、以降の手順で説明します。
3ds Max によってコンテナを閉じる前にファイル名を指定するよう求められます。
コンテナのローカル定義が保存されますが、[継承済み内容](Inherited Content)ロールアウトの[ソース定義](Source Definition)の下に表示されるソース ファイル名が示すように、コンテナはソース定義に関連付けられたままです。
[ローカル内容](Local Content)ロールアウトの[保存されたローカル定義](Saved Local Definition)の下に、保存したコンテナ ファイルの名前が表示されます。
継承されたコンテナが開いているか閉じているかによって、[修正](Modify)パネルに[ローカル内容](Local Content)ロールアウトまたは[継承済み内容](Inherited Content)ロールアウトのいずれかが表示されます。両方が表示されることはありません。
今回は、「(ロック済み)」という文字が斜体で表示されています。これは、このデータを継承したユーザはこれらのトラックのロックを解除できないことを意味します。ロックを解除できるかどうか試してみてください。たとえルールを変更しても、ロックを解除できません。継承したユーザは、継承したコンテナに設定されたルールによって制限されています。
切り替えボタンがハイライト表示されたままになり、この状態がアクティブであることが示されます。
ソース コンテナからの新しい位置を反映して、ワイン グラスが移動します。
上書きされた変換はセッション 2 に継承されていますが、上書き自体は継承されていません。つまり、コンテナの作成者は、[すべてのロック解除されたオブジェクト](Anything Unlocked)ルールを使用することで、継承したユーザが実行できる変更を確実に把握しつつ、自分で作成したルールを自由に上書きすることができます。
セッション 2 の新しいオブジェクトが表示されません。[すべてのロック解除されたオブジェクト](Anything Unlocked) (または[新しいオブジェクトの追加のみ](Only Add New Objects))に設定されたソース コンテナは、作成者から継承したユーザへの単方向にのみデータを転送できます。必要に応じて、セッション 1 でオブジェクトを追加してコンテナを閉じ、セッション 2 で更新します。コンテナにローカル定義がありますが、オブジェクトはそのコンテナに追加されます。ある意味、セッション 2 のコンテナは、ソース コンテナとローカル コンテナを組み合わせたものと言えるでしょう。