ポイント クラウド オブジェクト(通常は Autodesk ReCap の .rcp または .rcs ファイル)は、ポイント プリミティブとして Arnold に変換されます。ポイント プリミティブは他のシェイプと同様に動作します。ポイント プリミティブに任意のシェーダを割り当てたり、可視性マスクを設定したりできます。Arnold でポイント クラウドをレンダリングする場合は、書き出されたカラーにアクセスする以外、特に必要な作業はありません。3dsMax には、ポイント クラウドに割り当てられたカラー チャネルに関するオプションがいくつかあります。

オプションごとに、「colors」という名前のユーザ データが、ポイント プリミティブと一緒に書き出されます。このデータには、以下が含まれます。

• Elevation Ramp: 各ポイントの XYZ 位置を正規化(ポイントのバウンディング ボックスに関して 0..1 に設定)したものが格納されている RGB 配列です。
• Intensity Ramp: 各ポイントのカラーの強度が格納されている浮動小数点配列です。
• Normal Ramp: 各ポイントの法線の後に従来の法線マップ変換(x = -1 -> r = 0、x = 1 -> r = 1 など)を追加した値が格納されている RGB 配列です。
• Single Color: このオプションが選択されている場合を示す単一の一定のカラーです。
• True Color: 各ポイントのカラーが格納されている RGBA 配列です。

これらのデータをマテリアル エディタにプルするには、データ型に応じて user_data_rgba/RGB/float シェーダを使用し、Attribute 文字列を colors に設定して、選択したシェーディング ノードに接続します。

グラデーション マップはサポートされていません。ただし、Elevation Ramp モードにすると、ユーザ データの出力を使用して、入力座標をサポートする任意のシェーダをコントロールすることができます。

次に、ポイント クラウドの XY 平面空間に沿ってイメージ シェーダを適用する方法の例を示します。user_data_xxx シェーダは常に型変換(この場合は RGBA から UV への変換)を自動的に実行します。

最後に、MAXtoA はポイントのサイズに Real-World Scale のみを使用します。As Pixel サイズは無視されます。

アニメーション中のちらつきを抑えるには、Min.Pixel Width パラメータを利用します。ポイント クラウド オブジェクトに Arnold パラメータを適用する場合は、Points ロールアウトでこのパラメータを設定します。ポイント クラウド オブジェクトに Arnold パラメータを適用しない場合は、レンダリング オプションのいずれかが使用されます。