AutoCAD® ActiveX® を使用すると、製品内または製品外からプログラムによって AutoCAD を操作できます。
オブジェクトは、AutoCAD ActiveX によって「外の世界」で利用できるようになります。 公開されたオブジェクトは、種々のプログラミング言語や環境、または Microsoft® Word VBA、Excel-VBA などのアプリケーションを使用してアクセスできます。
注: AutoCAD LT は、AutoLISP で AutoCAD ActiveX タイプ ライブラリを内部的に使用できますが、Microsoft® Word VBA や Excel VBA などの外部アプリケーションから AutoCAD LT にアクセスしたり、AutoCAD LT 自体を操作することはできません。AutoCAD LT は、サードパーティ製の ActiveX タイプ ライブラリにアクセスすることもできません。ActiveX を十分に活用するには、AutoCAD または AutoCAD ベースの Windows プログラムを使用する必要があります。
オブジェクトは、すべての ActiveX アプリケーションの基本的な構築ブロックです。公開された各オブジェクトは、AutoCAD の要素です。AutoCAD ActiveX のインタフェースにはさまざまなタイプのオブジェクトがあります。次に、例を示します。
- 線分、円弧、文字、および寸法などのグラフィカル オブジェクト。
- 線種や寸法などのスタイル設定。
- 画層、グループ、およびブロックなどの組織的構造。
- ビューやビューポートなどの図面表示。
- 図面や AutoCAD アプリケーションそのもの。
ActiveX インタフェースの利点(AutoCAD のみ)
AutoCAD の ActiveX インタフェースを利用すると、次の 2 つの利点があります。
- より多くのプログラミング環境で AutoCAD 図面にプログラム的にアクセスできます。ActiveX オートメーションが装備される前は、開発者は AutoLISP®、C++、または Managed .NET インタフェースの制約を受けていました。
- 他の Windows® アプリケーション(Microsoft Excel、Wordなど)とのデータ共有が非常に簡単になります。