マスク ブロックは、プラン ビューの AEC オブジェクトのグラフィックス表示を一部覆う、つまり「マスク」する 2D ブロックです。 マスク ブロックを使用して図面のオブジェクトをクリーンアップまたは訂正したり、壁やグリッドなどの定義済み図面オブジェクトからカスタム 2D 形状を作成することができます。
たとえば、プラン ビューの天井グリッドにアタッチする照明設備をマスク ブロックにできます。 照明設備が天井グリッド スパンの 1 つまたは複数よりも大きい場合、この照明設備が通常の AutoCAD ブロックとして定義されていれば、明らかにこの照明設備を通過する天井グリッドはマスク、つまり覆われます。
プラン ビュー図面でオブジェクトをマスクする前に、図面に既存のマスク ブロックが存在するか、マスク ブロック定義が図面に作成されている必要があります。 定義済みのマスク ブロックが、[作図]ツール パレットおよび AutoCAD Architecture 2024 ツールセット の[ストック ツール カタログ]に用意されています。AEC コンテンツを作成ウィザードを使用して、マスク ブロックを作成することもできます。
マスク ブロックを作成したら、プラン ビューの図面に追加します。 マスク ブロックを図面に追加するには、通常の AutoCAD ブロックを追加するときと同様に、挿入基点、尺度係数、回転角度を指定します。マスク ブロック、およびマスクするオブジェクトは、同一平面上にある必要があります。すなわち、マスク オブジェクトによってもう一方のオブジェクトを覆うためには、両方が同一平面上にある必要があります。
マスク ブロックを図面に追加したら、マスクするオブジェクトをアタッチします。 オブジェクトがプラン ビューで再生成されると、マスクしているオブジェクトのグラフィックスが、マスク ブロックによってクリップされます。 マスク ブロックにアタッチしたオブジェクトだけがクリップされます。 マスクされたオブジェクトは、画面上に表示されるとおりに印刷されます。
図面を 2D ビューから 3D ビューに変更してもマスク ブロックは表示されたままですが、これにアタッチされているオブジェクトはマスクされなくなります。 マスク ブロックは、いつでもオブジェクトからアタッチ解除できます。 マスク ブロック定義を読み込んだり、書き出すこともできます。 図面で使用していないマスク ブロック定義は、名前削除できます。