「サンプル プログラムを使用してデバッグ機能を学習する(AutoLISP)」で説明したように、ブレークポイントを設定したりアニメーション モードで実行する以外にも、VLISP は、プログラムの実行をコントロールするための他のオプションを多数備えています。
LISP 式の評価で最初のエラーが見つかった時点で、以降の実行を無条件で中断します。この動作のモードをオンにするには、VLISP のメニュー バーから[デバッグ] [エラーでブレーク]をクリックします。
プログラムに実行エラーが発生するたびに、対話型ブレーク ループが自動的にアクティブになります。この動作のモードをオンにするには、VLISP のメニュー バーから[デバッグ] [一回で停止]をクリックします。
このオプションを選択しているときは、AutoCAD のコマンド プロンプトで入力した関数呼び出しから発生したいくつかのエラーも対象になることに注意してください。つまり、ブレーク ループに入ると、アクティブなウィンドウが AutoCAD から[Visual LISP コンソール]ウィンドウに切り替わることがあります。
関数名シンボルに対して[入力時にデバッグ]フラグを設定すると、その関数を実行するたびに中断されます。中断されると、その関数のソース コードが特別なウィンドウに表示されます。[シンボル サービス]ダイアログ ボックスでは対話的に[入力時にデバッグ]フラグを設定または設定解除できます。このフラグを設定する方法については、「概要 - [シンボル サービス]ダイアログ ボックスを使用する(AutoLISP)」を参照してください。
ファイルまたはエディタ ウィンドウからのプログラムのロードをコントロールします。オプションを設定すると、トップ レベルの各式(たとえば、defun など)が評価される前に中断されます。トップ レベル デバッグ モードをオンにするには、[トップ レベルをデバッグしない]オプションをオフに切り替えます。このオプションのチェック ボックスは、VLISP のメニュー バーから[ツール] [環境オプション]
[一般的なオプション]をクリックしてから、[診断]タブをクリックすると見つかります。
トップ レベル デバッグ モードと一回で停止モードをオンにすると、ファイルをロードするたびにデバッグ モードに入ります。これにより、ファイルがロードされると、そのファイル内で定義されている defun、setq、および他の関数がデバッグされます。通常、これは役に立つデバッグのテクニックではなく、たまに必要となるだけです。