AutoCAD の最も魅力的な機能の 1 つは、ユーザ インタフェース(UI)に対して使用できるコントロールが豊富なことです。AutoCAD は、お客様のコミュニティの各種の専門分野、ワークフロー、必要性、好みなどの違いを認識しており、その柔軟性は AutoCAD 普及の大きな要因となっています。
たとえば、2D 製図用の AutoCAD UI をカスタマイズして、使用可能な作図領域を最大に広げることができます。
使用頻度の低いコントロールを非表示にしたり除去することで、作業スペースを最大化し、UI の複雑さを軽減することができます。以下に、2D 図面で作業している場合に検討可能なオプションをいくつか紹介します。
試した経験がない場合は、ぜひお試しください。
この迅速で極端な方法に頼らずに、試してみる価値のある他のテクニックがいくつかあります。
リボンは、アプリケーション ウィンドウの大きな領域を占めています。それを完全に非表示にせずに、いくつかの表示モードを循環的に切り替えることができます。
リボンを最小化すると、[画層]パネル上のツールへのアクセスが若干不便になります。しかし、[画層]ドロップダウン リストをクイック アクセス ツールバーに追加することができます。
次のようになります。
誰もが[スタート]タブを使用するわけではありません。
最もよく使用されるパレットは、[プロパティ]と[画層プロパティ管理]の 2 つです。これらの 2 つのパレットをドッキングして[自動的に隠す]オプションをオンにすると、作図領域は僅かに狭くなりますが、カーソルを合わせるだけで簡単にアクセスできるようになります。
このパレットは、展開されたり非表示になったりすることで、必要なときに一時的にすばやくアクセスすることができます。
パレットが表示されているときに、パレットの幅を変更できる点にも注目してください。
ユーザ座標系(UCS)は一部の 2D 図面では便利に使用でき、3D モデリングでは不可欠です。UCS をあまり使用しない場合は、簡単に非表示にすることができます。ViewCube コントロールやナビゲーション バーも同様です。
ビューポート コントロールは、主に 3D モデリングに使用します。それらを使用しない場合は、それらのコントロールを非表示にして、2D 作図環境の目障りなノイズを減少させることができます。
普段使用するユーザ インタフェースを最小限に抑えるのは、レイアウト タブにも該当します。左下コーナーに 2 番目のレイアウト タブが表示されている理由は、複数のレイアウトが作成できることを示すためのみです。
ステータス バーには、一般的な設定とコントロールがあります。不要なコントロールを非表示にするのは、極めて簡単です。
上記の手順に従うことで、簡潔で、機能的で、視覚的に優しいカスタム ユーザ インタフェースを実現することができます。当然のことながら、必要性や作業スタイルに合わせて独自の設定を選択する必要があります。一度設定すると、カスタマイズした UI 設定は、Windows のレジストリに保存されたり、図面固有の設定は、個々の図面ファイル(DWG)や図面テンプレートファイル(DWT)に保存されます。
上記のアイデアやヒントのいくつかを適用することで、AutoCAD の操作環境が、きっと満足のいく効率的なものになることでしょう。