合理化されたトリムおよび延長

[トリム]および[延長]コマンドの[クイック]モードでは、既定ですべての潜在境界が選択されます。

他に次の効果があります。

たとえば次の図では、上に向かって続く 2 本の壁の線分と出入り口を塞いでいる 2 本の線分が、削除する必要がある個々の線分セグメントか、トリムする必要がある長い線分の一部かどうかは、明らかではありません。クイック モード(最初の場合はフリーハンド選択、他方の場合は 2 点フェンスを使用)では、オブジェクトがトリムまたは削除されます。

注: 新しい[切り取りエッジ(T)]オプションを使用すると、一時的に切り取りエッジとして使用するオブジェクトを選択できます。

同様に、オブジェクトの延長も一段と高速かつ便利になりました。次の例では、出入り口が閉じられ、壁が延長されています。

ハッチングを含む境界で TRIM[トリム]を使用する場合、クイック モードでトリムおよび[Shift]-トリム操作を行うと、ハッチング ジオメトリ自体ではなく、ハッチングの境界のみが使用されます。たとえば、このトリム操作では、ハッチング オブジェクトと交差するオブジェクトにカーソルを合わせると、トリムされる部分がハイライト表示され、オブジェクトを選択すると、次のようにトリムされます。内部のハッチング ジオメトリは、トリム操作から除外されます。

この動作は、システム変数 TRIMEEDGES によってコントロールすることができます。

注: クイック モードの方が良いと思いますが、以前の既定のトリムおよび延長の動作を復元する場合は、システム変数 TRIMEXTENDMODE を使用します。

変更されたコマンド

EXTEND[延長] - 他のオブジェクトのエッジとぶつかる位置までオブジェクトを延長します。

TRIM[トリム] - 他のオブジェクトのエッジとぶつかる位置でオブジェクトをトリムします。

新しいシステム変数

TRIMEDGES - クイック モードでのハッチングのトリムと延長を、ハッチングのエッジに限定するか、ハッチング パターン内のオブジェクトを含めるかどうかをコントロールします。

TRIMEXTENDMODE - TRIM[トリム]および EXTEND[延長]コマンドで合理化された入力を使用するかどうかをコントロールします。