拡張モノクロ領域

REM オブジェクトのこのタイプを使用して、複数の完全なラスター図形を一度に選択します。拡張モノクロ領域オブジェクトを定義するために、いくつかの選択方法が利用できます。

拡張モノクロ領域内の隣接したすべてのピクセルが含まれたオブジェクトを作成するかどうか(「接続法」を参照)、それとも線分、円、円弧を定義するピクセルのみが含まれたオブジェクトを作成するかどうか(「スマート法」を参照)を選択することもできます)。

拡張モノクロ領域オブジェクトを定義したら、AutoCAD コマンドまたは REM コマンドを使用して、そのオブジェクトを編集できます。

次に、[スマート]オプションおよび[接続]オプションを使用したいくつかの例を示します。これらの例では、細い点線は選択した領域を表し、太い黒線の領域は作成された拡張モノクロ領域オブジェクトを表しています。

拡張モノクロ領域オブジェクトのすべての例は、「用語集」に図解で定義されています。[接続]と[スマート]の図形を参照してください。

拡張モノクロ領域オブジェクト

スマート窓
[スマート窓]を使用すると、窓の中に完全に入っているラスター図形が選択されます。図形の一部が窓の外側にある場合、その図形は選択されません。この例では、寸法線と寸法値が選択されます。寸法補助線は、その一部が窓の外側にあるため選択されません。
接続窓
[接続窓]を使用すると、窓の中に完全に入っているラスター図形が選択されます。ただし、一部が窓の外側にある図形と接続しているラスター図形は選択されません。この例では、寸法値が選択されます。寸法線は、一部が窓の外側にある寸法補助線と接続しているため、選択されません。
スマート交差窓
[スマート交差]を使用すると、窓の中に完全に入っているラスター図形と、窓と交差するラスター図形が選択されます。この例では、寸法線、寸法値、寸法補助線が選択されます。
接続交差窓
[接続交差]を使用すると、窓の中に完全に入っているラスター図形、窓と交差するラスター図形、窓と交差する図形と接続しているラスター図形が選択されます。この例では、右上の文字以外のすべての図形が選択されます。文字は、どの図形にも接続していません。
スマート フェンス
[スマート フェンス]を使用すると、フェンスと交差するラスター図形が選択されます。この例では、寸法線と寸法補助線が選択されます。寸法値は、フェンスで囲まれていますがフェンスと交差していないため、選択されません。
接続フェンス
[接続フェンス]を使用すると、フェンスと交差するラスター図形と、フェンスと交差する図形と接続しているラスター図形が選択されます。この例では、2 つの文字領域以外のすべての図形が選択されます。文字は、フェンスと交差していなく、またどの図形とも接続していません。