実習 3: オブジェクトを縦断ビューを投影する

この実習では、平面図からのマルチビュー ブロック、COGO ポイント、3D ポリラインを縦断ビューに投影します。

縦断ビューには、AutoCAD ポイント、ソリッド、ブロック、マルチビュー ブロック、3D ポリライン、COGO ポイント、計画線、測量図形など、さまざまなオブジェクトを投影できます。この実習で使用するプロセスは、こうしたオブジェクトに対して適用できます。

注:

オブジェクトを縦断ビューに投影する前に、オブジェクトで標高が定義されていることを確認してください。定義されていないと、ゼロの標高値が使用され、その結果、縦断ビューが垂直方向に拡張される場合があります。

マルチビュー ブロックを縦断ビューに投影する

  1. チュートリアル図面フォルダにある Profile-5C.dwg を開きます。

    この図面に、2 つのビューポートが表示されます。既存の道路を表す COGO ポイントの平面図および計画コリドーが左側のビューポートに表示されます。計画道路の現況地盤および計画地盤の縦断を含む縦断ビューが右側のビューポートに表示されます。

  2. 左側のビューポート内の測点 0+025 で、電柱を表すマルチビュー ブロックを選択します。右クリックします。[類似のものを選択]をクリックします。

    計画道路コリドーに沿ったすべての電柱が選択されます。

    図面に挿入したマルチビュー ブロックは、標準 AutoCAD ブロックとして作成されます。マルチビュー ブロックを縦断ビューに投影する前に、元の AutoCAD ブロック形式から分解する必要があります。

  3. [ホーム] タブ[縦断ビューと横断ビュー]パネル [縦断ビュー]ドロップダウン [オブジェクトを縦断ビューに投影] 検索をクリックします。
  4. 右側のビューポートで、縦断ビュー グリッドをクリックします。
  5. [オブジェクトを縦断ビューに投影]ダイアログ ボックスで、各列の<すべてを設定>をクリックして、次のパラメータを指定します。
    • [スタイル]: 異尺なしの投影
    • [標高オプション]: サーフェスFirst Street Surface
    • ラベル スタイル: Object Name Station And Elevation
  6. [OK]をクリックします。

    電柱が縦断ビューに表示されます。

COGO ポイントおよび 3D ポリラインを縦断ビューに投影する

  1. 左側のビューポートで、計画道路の中心線に沿った 3 つの COGO ポイントを選択します。
  2. [ホーム]タブ [縦断ビューと横断ビュー]パネル [縦断ビュー]ドロップダウン [オブジェクトを縦断ビューに投影] 検索をクリックします。
  3. 右側のビューポートで、縦断ビュー グリッドをクリックします。
  4. [オブジェクトを縦断ビューに投影]ダイアログ ボックスで、[オブジェクトを選択]をクリックします。
  5. 左側のビューポートで、縮小ズームし、ビルディング計画線の前面を表す青の 3D ポリラインを選択します。
  6. [Enter]を押します。
  7. [オブジェクトを縦断ビューに投影]ダイアログ ボックスの[3D ポリライン]行の[スタイル]の下で、<すべてを設定>をクリックします。
  8. [投影スタイルを選択]ダイアログ ボックスで、[異尺なしの投影]を選択します。

    [標高オプション]設定を[オブジェクトを使用]のままにしておきます。この場合では、適切な標高値は、選択したオブジェクトのプロパティです。

  9. [OK]を 2 回クリックします。

    COGO ポイントとビルディング 3D ポリラインが縦断ビューに表示されます。

投影されたオブジェクトの標高を編集する

  1. 左側のビューポートで、区画 101 の 3D ポリラインを選択します。
  2. コマンド ラインに LIST と入力します。

    [AutoCAD テキスト ウィンドウ]で、ポリラインの頂点の標高地が約 38 になっていることに注目してください。

  3. [Enter]を押します。[AutoCAD テキスト ウィンドウ]を閉じます。
  4. 右側のビューポートで、測点 0+060 と 0+080 の間を交差する 3D ポリラインを選択します。

    縦断ビューで この 3D ポリラインを選択すると、平面図の 3D ポリラインが強調表示されることに注目してください。

  5. 左側のグリップを縦断ビューの下方へドラッグします。
  6. 手順 1 と 2 を繰り返して、新しい標高値を確認します。

    投影された計画線や 3D ポリラインをグリップ編集すると、ソース オブジェクトの対応する標高が調整されます。

  7. [Enter]を押します。[AutoCAD テキスト ウィンドウ]を閉じます。

縦断ビューでの投影オブジェクトの表示を修正する

  1. 右側のビューポートで、縦断ビュー グリッドを選択します。右クリックします。[縦断ビュー プロパティ]をクリックします。

    [投影]タブが[縦断ビュー プロパティ]ダイアログ ボックスに表示されます。このタブにあるコントロールを使用して、オブジェクトを縦断ビューに投影したときに使用したパラメータを変更します。

    注:

    他の Autodesk Civil 3D ラベルと同様に、ラベル パラメータは、任意のラベルを選択し、リボン上の[ラベル]コンテキスト タブを使用して変更できます。

  2. [縦断ビュー プロパティ]ダイアログ ボックスの[投影]タブで、[3D ポリライン]チェック ボックスをオフにします。
  3. [適用]をクリックします。

    縦断ビューから 3D ポリラインが削除され、[縦断ビュー プロパティ]ダイアログ ボックスからクリアされます。

  4. [OK]をクリックします。

さらに高度な操作: 投影オブジェクトに対して使用可能なスタイル設定を確認します。投影オブジェクトのスタイルは、[ツールスペース][設定]タブの[一般][多目的スタイル][投影スタイル]コレクションにあります。投影オブジェクトのラベル スタイルは、[ツールスペース][設定]タブの[縦断ビュー][ラベル スタイル][投影]コレクションにあります。

このチュートリアルを続けるには、「実習 4: 縦断ビューを分割する」に進んでください。