実習 1: 式を作成する

この実習では、各ジオメトリ ポイントの線形の磁気方位を計算する式を作成します。

式では、ラベル スタイルに追加できるプロパティ([ポイントの標高][北座標][東座標]など)を使用します。式を使用すると、既存のプロパティを基にしてさまざまな数式を設定できます。たとえば、ポイントの標高から値を引いて、ポイント ラベル内の実際の標高に沿ってその数値を表示できます。

式を作成する

    注:

    この実習では、前のチュートリアルで変更を加えた Labels-5c.dwg を使用します。また、チュートリアル図面フォルダから Labels-6a.dwg 開いて使用することもできます。

  1. Main Street 線形の測点 0+000 と 0+100 の間の領域に画面移動してズームします。
  2. PC: 0+035.99 ラベルをクリックし、ジオメトリ ポイント ラベルをすべて選択します。右クリックします。[プロパティ]を選択します。
  3. [プロパティ]パレットの[ジオメトリ ポイント ラベル スタイル]リストで、[Additional Details]を選択します。

    このラベル スタイルは、ジオメトリ ポイント、設計速度、およびジオメトリ ポイントでの実際のコンパス方位を表示します。次の手順では、式を作成して、磁気方位を計算します。「実習 2: 式をラベル スタイルに挿入する」では、この式をジオメトリ ポイント ラベルに追加します。

  4. [ツールスペース][設定]タブで、[線形][ラベル スタイル][測点][ジオメトリ ポイント]を展開します。[式]ノードを右クリックします。[新規作成]をクリックします。
  5. [新規の式]ダイアログ ボックスで、次のパラメータを指定します。
    • [名前:: Magnetic Direction
    • [注釈]: -15.5 度の偏差で真方位を磁気方位に変換
  6. [プロパティを挿入]をクリックします。[即時方向]をクリックします。

    このプロパティを基にして、磁気方位を計算します。

  7. [新規の式]ダイアログ ボックスの[式]フィールドに、キーパッドで -15.5*(2*pi/360)) と入力します。
    注:

    ボタンをクリックして、pi と入力します。

    完成した式は次のようになります。

    {Instantaneous Direction}-(15.5*(2*pi/360))

    Autodesk Civil 3D 内部では、すべての角度の計算にラジアンの単位が使用されます。そのため、この式には度からラジアンへの変換が含まれています。磁(-15.5 度)の偏差に使用した値は、1 つの例に過ぎません。正確な計算を行うには、地理的位置と時間経過に伴う段階的変化に基づいて、この値と現在の値を一致させる必要があります。

  8. [フォーマットの結果]リストで、[方向]を選択します。
  9. [OK]をクリックします。

    [ツールスペース][設定]タブで、[式]ノードの横に が表示され、新しい式がリスト ビューに表示されます。

このチュートリアルを続けるには、「実習 2: 式をラベル スタイルに挿入する」に進んでください。