補間機能を使用すると、任意の環境温度で材料の特性を設定することができます。選択された温度が提供された応力-ひずみデータの範囲内である場合、新しい環境は最も近いデータ点間で補間されます。選択された温度が提供された応力-ひずみデータの範囲外である場合、新しい環境では最も近い既知の環境が使用されます。つまり、提供された入力境界を越える環境は外挿されません。
選択した環境は、個々の積分点の温度に関係なく、FEA シミュレーションの間中使用されます。パーツの既知の動作温度が材料の入力環境間の範囲内である場合、FEA シミュレーション中に補間された環境を使用すると役に立つ場合があります。
補間機能は、次の 2 つの HIN ファイル キーワードによって定義します。
*SELECTEDENVIRONMENT キーワードは、SIF ファイルと HIN ファイルに格納されている使用可能な環境から特定の環境を選択するために使用します。このキーワードは、*MATERIAL キーワードの子でなければなりません。
*SELECTEDENVIRONMENT, TYPE=[TENSILE/COMPRESSIVE], TEMPERATURE=temp, HUMIDITY=humidity, STRAINRATE=strainrate
*SELECTEDENVIRONMENT キーワードのパラメータには、温度、ひずみ速度、および湿度の環境の仕様が含まれています。 仮に
*INTERPOLATION キーワードは、材料環境の温度補間をアクティブにします。このキーワードは、*MATERIAL キーワードの子として、*SELECTEDENVIRONMENT と一緒に使用する必要があります。
*INTERPOLATION, TYPE=TEMP
TYPE=TEMP は、温度補間が使用されることを示します。 現在、温度がサポートされている唯一のタイプです。選択した環境(*SELECTEDENVIRONMENT キーワードによって定義されたもの)が SIF ファイル内の使用可能な環境の温度境界の範囲外である場合、最も近い環境が使用されます。
温度補間をアクティブにし、温度 52.5 度、湿度 41%、ひずみ速度 0.01 の環境を要求する次の例を参考にしてください。
*MATERIAL, NAME=CA-MATERIAL-1
*INTERPOLATION, TYPE=TEMP
*SELECTEDENVIRONMENT, TYPE=TENSILE, TEMPERATURE=52.5, HUMIDITY=41.0, STRAINRATE=0.01