モーション拘束は、アセンブリ コンポーネント間の相対的な動きを指定します。この拘束は、自由度が高いコンポーネントに対してのみ機能するので、位置拘束との重複、アダプティブ パーツのサイズの変更、または基準コンポーネントの移動は起きません。
モーション拘束は、ブラウザに表示されます。ブラウザの項目をクリックするか、項目上にカーソルを置くと、拘束されたコンポーネントがグラフィックス ウィンドウでハイライト表示されます。
[拘束駆動]コマンドは、モーション拘束では使用できません。ただし、モーション拘束によって拘束されているパーツは、指定された方向と比率に従って間接的に駆動できます。
- 操作方法
- リボン:
[アセンブリ]タブ
[関係]パネル
[拘束]
の順にクリックし、[モーション]タブをクリックします。
拘束のタイプとコンポーネントの配置方法
拘束のタイプを指定して、選択したコンポーネント間で想定される動きを表示します。拘束は、線分、平面、円柱、円錐などの要素間に指定できます。
拘束のタイプは、拘束を指定または編集している間、ダイアログ ボックスが開いているときに変更できます。カーソルをコンポーネント上に置くと、矢印が拘束の方向を示します。[拘束タイプ]ボックスで、[順方向]または[逆方向]をクリックして方向を変更します。
- 回転拘束
- 最初に選択したパーツが、別のパーツを基準に、指定された比率に基づいて回転します。この拘束は、通常、軸受、歯車、およびプーリに対して使用されます。
- ラック & ピ二オン拘束
- 最初に選択したパーツが、別のパーツの移動に伴って、指定された距離だけ回転します。この拘束は、通常、ラックとピニオンのような平面上での動きを指定する場合に使用されます。
[割合]または[距離]
最初に選択したコンポーネントの動きを、2 番目に選択したコンポーネントに相対的に指定します。
- [割合]
- [回転]拘束では、最初に選択したコンポーネントが回転するときに、2 番目に選択したコンポネーントがどのくらい回転するかを指定します。たとえば、4.0(4:1)を指定すると、最初に選択したコンポーネントが 1 単位回転するたびに、2 番目に選択したコンポネーントが 4 単位ずつ回転します。また、0.25(1:4)を指定すると、最初に選択したコンポーネントが 4 単位回転するたびに、2 番目に選択したコンポネーントが 1 単位ずつ回転します。既定値は 1.0(1:1)です。2 つの円柱状サーフェスを選択すると、2 つのサーフェスの半径を基準として既定の割合が計算され、表示されます。
- [距離]
- [ラック&ピニオン]拘束の場合、この距離は、最初に選択したコンポーネントが 1 回転するたびに、2 番目に選択したコンポーネントがどのくらい移動するかを指定します。たとえば、4.0 mm を指定すると、最初に選択したコンポーネントが 1 回転するたびに、2 番目に選択したコンポネーントが 4.0 mm 移動します。最初に円柱状サーフェスを選択した場合は、既定の距離として円周が計算され表示されます。
注: 割合と距離のパラメータでは、最初に選択したコンポーネントに対する、2 番目に選択したコンポーネントの移動量を指定します。ただし、拘束は双方向に作用します。2 番目に選択したコンポーネントが移動すると、最初に選択したコンポーネントが、指定された拘束タイプに応じた割合または距離だけ逆方向に移動します。
[詳細]
- 名前
- 拘束の名前を設定します。ブラウザで拘束の固有名を作成します。名前を入力することができます。空白のままにすると、既定の名前が自動的に作成されます。