ローラ チェーン ジェネレータでは、さまざまなチェーン ドライブを設計および解析できます。スプロケットとチェーン パスが単純なスケッチまたは簡略化されたソリッドとして作成されたり、システムが解析されます。
ローラ チェーン ジェネレータを使用して設計されるチェーン ドライブは必ず平面になり、このときスプロケットの軸はすべての平行になります。スプロケットの配列ミスは考慮されません。チェーンの中点平面は、チェーンの座標系の X-Y 平面です。この座標系は右手の法則に従い、選択した参照ジオメトリに完全に拘束することができます。
チェーン ドライブは、理論的には無限の数の歯付きスプロケットとフラット アイドラーから構成できます。スプロケットとアイドラーはチェーン ループの内側と外側のどちらに配置することもできます。モーションの方向を変更し、チェーン ドライブの逆モーションを解析することもできます。
最初のスプロケットは駆動スプロケットとみなされます。残りのスプロケットは、被駆動スプロケットかアイドラーです。伝達される動力は、スプロケットごとに定義されている動力比係数を使用して複数の被駆動スプロケットに分割できます。これに応じて力とトルクの配分が計算されます。
強度計算では、選択したチェーンの種類の強度チェックが行われます。計算に使用されるデータと計算式は、使用する規格(ISO、DIN、BS、CSN、ANSI)によって変わります。
ローラ チェーン ジェネレータを使用して、次の操作を行えます。
座標系
座標系アイコンは 3 本の軸と原点からなり、チェーン パスの軌道の座標系を完全に定義します。座標系の各要素には、特別な意味と機能があります。原点球を選択すると、座標系の原点基準となる点参照ジオメトリの選択が開始されます。X 軸または Y 軸を選択すると、チェーン パスの座標系の X 軸または Y 軸方向ベクトルを定義する線分参照ジオメトリの選択が開始されます。座標系は右手の法則に従うため、軸は 1 つだけ選択できます。チェーンの中点平面は X-Y 平面によって定義されます。Z 軸は、選択した基準平面からのオフセット チェーンの中点平面を示します。オフセットを指定するには、ダブルクリックまたはドラッグ&ドロップを使用します。マウスを X、Y、Z 軸のいずれかにおいて右クリックすると、[方向反転]コマンドを使用して、選択した軸の方向を反転することができます。