完全な電気的定義を提供するには、パーツに特定のプロパティ データを追加しなければなりません。コネクタ パーツとコネクタ ピン オカレンスのプロパティ データを、追加または修正することができます。
パーツ レベルでは、必ずしもプロパティを設定する必要はありません。パーツ名とパーツ番号は、パーツ ファイル名と Inventor パーツ番号に基づいて自動的に設定されます。必要に応じて、参照指定プロパティを設定できます。通常は、U? などの汎用値(代替名の値)を設定します。パーツ レベルで設定したプロパティは、アセンブリ内のパーツ オカレンスでも表示できます。
パーツをハーネス アセンブリに追加したら、アセンブリのコンテキスト内の各パーツ オカレンスに参照指定を設定する必要があります。参照指定とは、パーツを系統図、配線図、電気的接続データに対応付けるための一意の識別子のことです。
パーツまたはパーツ オカレンスに、カスタム プロパティを追加することもできます。カスタム プロパティは、その後の工程を担当するユーザに、ある特定の情報を報告するために使用します。ベンダー名やベンダーの部品番号といったカスタム プロパティは、通常、コンポーネントのデータ ブックに記載されているものが使用されます。
コネクタ パーツのプロパティ
パーツ レベルでは、プロパティはすべて任意に指定できます。オカレンス レベルでは、ワイヤ リストをインポートするときに参照指定が必要になります。
オカレンスの[パーツ プロパティ]ダイアログ ボックスでは、パーツに追加されたカスタム プロパティは暗い背景で表示されています。パーツのカスタム プロパティは、オカレンスによってオーバーライドすることができ、必要に応じて元のパーツ レベルの値に復元することもできます。
コネクタ ピン プロパティ
コネクタ ピン オカレンスは、パーツ レベルで作成された一般的なプロパティと、ピン オカレンスが配置されたアセンブリ内に保存されている一意のオカレンス プロパティを継承します。アセンブリ内のコネクタ ピン オカレンスに固有のプロパティが必要な場合は、パーツ レベルのプロパティ値をオカレンスのプロパティ値でオーバーライドすることができます。ピンがグループに属する場合、どのような変更も、グループに属するすべてのピンに適用されます。
オカレンスの[コネクタ ピン プロパティ]ダイアログ ボックスでは、ピンに追加されたパーツ レベルのプロパティは暗い背景で表示されています。ピンのパーツ レベルのプロパティはオカレンスで置き換えることができ、また必要に応じて、元のパーツ レベルの値に復元することもできます。