AutoCAD Map 3D ツールセット には、電力、水、下水道の各業界に合わせた
インダストリ モデル テンプレート
が用意されています。各テンプレートには、データ モデルとその他の設定が含まれます。インダストリ モデル テンプレートを使用して、
インダストリ モデル図面
を作成します。Oracle ベースのバージョンのインダストリ モデルを使用している場合は、代わりに
エンタープライズ インダストリ モデル
を使用します。
既定のインダストリ モデル テンプレートは変更できます。たとえば、単位を定義すること、データ モデルないのフィーチャ クラスまたは属性を変更すること、またはテンプレートのフォームを変更することができます。実際の業種に合わせてデータ モデルを作成し、そのデータ モデルを新規または既存のテンプレートに追加できます。そのインダストリ モデルを有効にするには、個別の SQLite データ ストアとしてデータ モデルを保存してから、そのデータ モデルを図面またはテンプレートに読み込みます。
インダストリ モデル テンプレートのデータ モデルには、次の要素が含まれます。
- [モジュール]: 事前に定義されたデータ構造。新しいインダストリ モデルの場合にのみモジュールを指定します。既存のインダストリ モデルにはモジュールが指定されています。通常、1 つのモデルにつき 1 つのモジュールのみを含めます。たとえば、電力インダストリ モデルの場合、特定の地理的領域に合わせて設計された電力モジュールがあります。モジュールによってインダストリ モデル スキーマが決まり、インダストリ モデル フィーチャに合わせて事前に設定されたフォームが指定されます。
- [エクステンション]: エクステンションは、COGO、寸法、測量などのデータベースの機能強化です。
- [単位]: 各インダストリ モデルには複数の単位が含まれます。単位の内容は業種によって異なります。たとえば、電力インダストリ モデルには、長さの単位と電気の単位が含まれます。
- 許容値などの空間的な設定も含まれます。設定の内容は業種によって異なります。
インダストリ モデル テンプレートにはその他に次のような設定があります。
- [ポイントの番号付け]: 自動的なポイントの番号付けによって、長く複雑なポイント番号を管理でき、ポイントの取得がより効率的になるため、現場の作業員の誤りも減ります。自動的なポイントの番号付けは、読み込み、計算、またはディジタイズされた新しいポイント フィーチャに適用されます。既定でポイントの番号付けは適用されません。
- [データ モデル]: データ モデルでは、フィーチャ クラスとその属性を定義します。
- [Data Checkers]および[1-Click Maintenance]: [Data Checker]を使用すると、データの品質が検証されます。たとえば、データの読み込み後に実行できる一連の一貫性チェックを定義します。[1 クリック メンテナンス]プラグインを使用すると、データの検証、修正、およびクリーンアップが行われます。含めるチェックを指定できます。
- [フィーチャ検索]: フィーチャ検索を使用すると、特定のオブジェクト(建物、区画など、ジオメトリがある任意のタイプのフィーチャ)の場所を簡単に見つけることができます。ズームインすると、マップのこの場所が中心になります。検索場所を作成または変更できます。
- エクスプローラ: アプリケーション開発者は Explorer Configurator を使用してインダストリ モデルごとにエクスプローラ プロファイルをカスタマイズできます。
- フォーム: フォームではフィーチャ データの表示と処理が行われます。インダストリ モデル テンプレートに合わせてフォームをカスタマイズできます。たとえば、フォームではテキスト ボックスの表示と非表示、コントロール、チェック ボックス、ラジオ ボタン、およびコンボ ボックスの作成を行うことができます。
- ワークフロー: ワークフローを使用すると、作業の手順がわかります。アプリケーション開発者はワークフローを定義できますが、VB .NET および API (Application Programming Interface)の知識が必要です。
- 右クリック メニュー、ツールバー、コマンドなどのユーザ インタフェース要素。ユーザ インタフェースの多くはカスタマイズできます。
Autodesk Infrastructure Administrator でインダストリ モデルおよびインダストリ モデル テンプレートの作成および変更を行うには、マップ システム ユーザとしてログインします。·