クリップ レイヤを使用して、既存のアニメーション クリップを変更することができます。
クリップ レイヤを作成するには
タイム エディタ(Time Editor)で、1 つのクリップまたは複数のクリップ([Shift]キーを押しながら選択)を右クリックし、タイム エディタ(Time Editor)のツールバーまたはタイム エディタ(Time Editor)のクリップのコンテキスト メニューのレイヤ(Layers)にある加算を作成(Create Additive) またはオーバーライドを作成(Create Override) を選択します。
クリップ レイヤにキーを設定するには
展開されたクリップ レイヤをクリックし、それがタイム エディタ(Time Editor)ツールバーのアクティブ レイヤ(Active Layer)フィールドに表示されていることを確認してから、キー設定用に選択して(アクティブ レイヤが赤でハイライトされる)、キーの設定(Set Key) を選択するか、[S]キーを押します。
クリップ レイヤのキーを移動するには
キーを選択してドラッグします。
クリップ レイヤのキーを削除するには
加算(Additive)モードのアニメーション レイヤは、アニメーションを、スタック内の同じアトリビュートに影響を与える上位のレイヤに「加算」します。
たとえば、AnimLayer1 と AnimLayer2 の両方が球の移動 X アトリビュートに影響を与える場合、球の結果の移動 X 値は両方のレイヤの移動 X 値の合計になります。
このモードではトラックのウェイトを乗数として使用できます。たとえば、トラックのウェイト値が 1 の場合は、レイヤ値がそのまま保持されますが、ウェイト値が 2 の場合はエフェクトが 2 回加算され、ウェイト値が 0.25 の場合はウェイト値の 4 分の 1 が加算されます。この機能は、レイヤのエフェクトを強調する場合に有効です。
可視性などの boolean アトリビュートと enum タイプ アトリビュートは、加算(Additive)モードでアニメーション レイヤに加算されていたとしても、常にオーバーライド(Override)モードで計算されます。
オーバーライド(Override)モードでは、アニメーション レイヤは、スタック内の同じアトリビュートを共有する上位のレイヤにあるアニメーションをオーバーライドします。
オーバーライド(Override)では、クリップ上の上位レイヤが破棄され、下の全レイヤがミュートしているかのように、レイヤ値が未調整のクリップ値とブレンドされます。トラック ウェイトの設定には乗数効果があり、ウェイト値が 1 の場合は、レイヤ値が 100% で、ウェイト値が 0.5 の場合は、レイヤ値が 50%、クリップ値が 50% のようになります。オーバーライド(Override)レイヤの不透明度を変更するには、通過(Passthrough)オプションをオンにし、ウェイト(Weight)値をアニメートします。次のセクションでは、オーバーライド通過モードについて説明します。
アニメーション レイヤがオーバーライド(Override)モードの場合には、通過(Passthrough)オプションをオンにすることもできます。通過(Passthrough)では、オーバーライド(Override)の不透明度をオンまたはオフにすることができます。
通過(Passthrough)がオフの場合、レイヤは常に完全に不透明で、共有アトリビュートを持つ上位レイヤからのアニメーションはすべてブロックされます。通過(Passthrough)がオンの場合、レイヤの不透明度を変更して、上位レイヤからのアニメーションをどの程度結果で再生するかをコントロールできます。
オーバーライド(Override)レイヤをアニメーション レイヤ スタックのゲートと考えた場合、通過(Passthrough)オプションは、ゲートがロックされているかどうかをコントロールします。通過(Passthrough)がオフの場合、ゲートは閉じられ、ロックされ、上位レイヤからのアニメーションは通り抜けられません。通過(Passthrough)がオンの場合、ゲートを開くことができるため、その他のアニメーションは通り抜けることができます。
通過(Passthrough)をオンにして、ウェイト(Weight)の値をアニメートすることにより、レイヤの不透明度をコントロールします。ゲートのロックが解除され、ウェイト(Weight)値により、そのゲートがどこまで開かれるかが決定されます。
次のイメージは、通過(Passthrough)モードがオンおよびオフのときのウェイト(Weight)値の変化に伴うオーバーライド(Override)アニメーション レイヤの不透明度を表したものです。
通過(Passthrough)がオンで、ウェイト(Weight)値が 1 に設定されている場合、レイヤは完全に不透明で、結果ではアニメーション全体が再生されます。ウェイト(Weight)が 0.5 に設定されている場合、レイヤのアニメーションの半分は上位レイヤからのアニメーションの半分と混合されて、結果で再生されます。ウェイト(Weight)が 0 の場合、レイヤは完全に透明になります。結果ではアニメーションは一切再生されず、上位レイヤからのアニメーション全体が再生されます。
通過(Passthrough)がオフの場合、レイヤは常に完全に不透明で、上位レイヤからのアニメーションはすべてブロックされます。ウェイト(Weight)値をアニメートしても、結果で再生されるレイヤのアニメーションの量をコントロールできます。