ハンドルについて

ハンドルは、シーン内のオブジェクトの操作にすばやくアクセスするための 3D コントロールです。ハンドルの用途は 2 種類あります。1 つ目はオブジェクトの選択、2 つ目は、そのオブジェクト固有の操作モードへのアクセスです。

たとえば、ハンドルを使用して階層関係がないオブジェクト グループ(たとえば、キャラクタの手のモデルとティーポットのモデル)を選択できます。

キャラクタの手首にアタッチされているハンドル。

このように、ハンドルを使用すると、関係のないオブジェクト グループを選択し、操作できます。

ハンドルの 2 つ目の用途は、ハンドルをオブジェクトに一度追加すると、Follow オブジェクトを作成でき、この結果、簡単な変換ピボットとして使用できる親子関係を生成できるという点にあります。

これらの両方の使用法を持つハンドルによって、オブジェクト間のリンクを素早く設定し、その後で Follow オブジェクトをピボットとして使用できます。詳細は、「ハンドルをオブジェクトに接続する」を参照してください。

上の図では、ハンドルが手首エフェクタとティーポット モデルにアタッチされています。この後、このハンドルを使用して両方のオブジェクトを同時に動かすことができます。

ハンドルは Viewer ウィンドウベースで、Viewer ウィンドウで操作したいオブジェクトに直接適用され、容易にオブジェクトを選択、選択解除できるように作成されています。

ハンドルはオブジェクトから突き出ていて、常にカメラの正面に位置します。多くのオブジェクトが存在するシーン内での識別および選択を容易にするために、ハンドルのサイズ、カラー、位置を変更したり、イメージをハンドルにアタッチしたりすることできます。

Viewer ウィンドウが X-Ray モードの場合だけ、ハンドルが表示されます。

ハンドルを作成する場合、Handle 設定にある Follow フィールドと Manipulate フィールドにオブジェクトを割り当てる必要があります。

Follow オブジェクト

ハンドルを作成するには、Handle 設定にある Follow フィールドにオブジェクトを割り当てる必要があります。Follow オブジェクトは、ハンドルのリファレンス ポイントおよび Manipulate オブジェクトのピボット ポイントとして使用されます。

ハンドルを選択すると、Follow オブジェクトがハンドル内の唯一の選択されたオブジェクトとみなされます。これは、ハンドルが選択されているときに Pinning (ピン)をアクティブにした場合、Follow オブジェクトに対してのみピン(固定)がアクティブになることを意味します。Match オプションをアクティブにしてポーズをペーストすると、ポーズは Follow オブジェクトにマッチします。

Manipulate オブジェクト

次の 4 種類の Manipulate オブジェクト タイプがあります。Manipulate TR、Manipulate Translation、Manipulate Rotation、およびManipulate Scaling。

これらは、オブジェクトの変換方法を指定するために使われます。

オブジェクト タイプ 説明
Manipulate TR Manipulate オブジェクトの移動や回転を操作するには、このハンドルを使用します。
Manipulate Translation ハンドルの影響範囲を、Manipulate オブジェクトの移動のみに制限します。
Manipulate Rotation ハンドルの影響範囲を、Manipulate オブジェクトの回転のみに制限します。
Manipulate Scaling ハンドルの影響範囲を、Manipulate オブジェクトのスケーリングのみに制限します。
注: ハンドルを選択した状態で IK キーをセットすると、ハンドルで選択したすべてのオブジェクトにキーフレームが設定されます。すべての Reach プロパティがキー設定されますが、Reach of the Follow オブジェクトだけは 100% にキー設定されます。他のすべてのオブジェクトの Reach 値は、0%にキー設定されます。