Motion Reduction プロパティの設定

Motion Reduction プロパティの設定では、ソース アクターまたはキャラクタの胸、首、頭、および肩のボディ パーツと、ターゲット キャラクタの対応するオブジェクト間で転送されるモーションの量を減らすことができます。

Motion Reduction はキャラクタ間のリターゲットおよびアクターとキャラクタ間のリターゲットの後に使用できます。Motion Reduction を使用するのは、たとえばアクターの胸、首、頭、または肩に装着したセンサの動きがぎこちない場合や、アクターのマーカー セットから正しいキャプチャ データが提供されない場合です。Motion Reduction のパーセンテージを上げることは、ダンピングを適用することと似ています。

注: キャラクタ間のリターゲットに対して Motion Reduction がサポートされているのは、HumanIK 2016 のみです。

キャラクタ間のリターゲットまたはアクターとキャラクタ間のリターゲットが完了したら、Retargeting > Motion Reduction を選択して、Character Settings タブの Motion Reduction コントロールにアクセスします。

それぞれの Motion Reduction プロパティでは、次を目安にすると良いでしょう。

Motion Reduction プロパティの設定

Motion Reduction プロパティの設定

説明

影響を受けるキャラクタ ノード

Chest Reduction

0%から 100%の制約の割合によって、Chest オブジェクトと Hips オブジェクトの間の動きを平均化します。Chest オブジェクトは、すべての必須 Spine オブジェクトとすべてのオプション Spine オブジェクトを参照します。Chest Reduction はすべての Spine オブジェクトに影響します。

ソース キャラクタの脊椎ノード: Spine1、Spine2、Spine3、Spine4、Spine5、Spine6、Spine7、Spine8、Spine9。

重要: キャラクタ間のリターゲットの場合は、最初の脊椎ノード(ヒップの後、Spine1 の前の最初の脊椎ノード)が Chest Reduction から除外されます。これにより、キャラクタ間のリターゲットおよびアクターとキャラクタ間のリターゲットの動作は Motion Reduction と一貫性を保つようになります。たとえば、キャラクタの脊椎ノードはアクターの腰のボーンに相当するため、アクターの腰のボーンは削減から除外されます。

Neck Reduction

0%から 100%の制約パーセンテージによって、Neck オブジェクトと胸の動きを平均化します。100%に設定すると、首は胸から一定の距離で動くことになるため、Neck オブジェクトに対して何の動きも伝えられず、ぎこちない不自然な動きになる場合があります。

ソース キャラクタの首ノード: Neck、Neck1、Neck2、Neck3、Neck4、Neck5、Neck6、Neck7、Neck8、Neck9。

Head Reduction

アクターの頭部からキャラクタの頭部オブジェクトにモーションを転送するときの制約の割合を調整します。

ソース キャラクタの頭ノード。

Shoulder Reduction

0%から 100%の制約の割合によって、それぞれの Shoulder オブジェクトと Chest オブジェクト間の肩の動きを平均化します。

ソース キャラクタの肩/鎖骨ノード: LeftShoulder、RightShoulder、LeftShoulderExtra、RightShoulderExtra。