ローカルの Navisworks ファイルまたは Autodesk Docs から各種コーディネーション モデルをリンクし、Revit の[リンクの管理]ダイアログで管理します 。
ビデオ: コーディネーション モデルを使用する
この機能は、さまざまな専門分野のモデルとプロジェクトのフェーズ間の視覚的なクロスチェックに役立ちます。3D ビューでは、Revit で作成したコラボレーション モデルや、コーディネーションを行う際に使用するその他のモデリング ツールを視覚的に比較できます。更新されたコーディネーション モデルを定期的に(たとえば週に 1 度)ロードすると、干渉のリスクを最小限に抑えることができます。これにより、設計プロセスを高速化し、変更を加える手間を省いて、設計チーム全体の時間とコストを節約することができます。

コーディネーション モデル
コーディネーション モデルは、プロジェクトの設計、施工前、施工中の全段階にわたり、専門分野間で仮想的に相互チェックする際に役立つ 3D 設計図です。
Navisworks ファイル(NWD または NWC ファイル。NWD および NWC は Navisworks のネイティブ ファイル形式です。プロジェクト チームは、Navisworks を使用して、複数の専門分野の設計データを単一のコーディネーション モデルに結合します)をコーディネーション モデルとしてローカル パスからリンクしたり、Autodesk Docs で表示できるファイル形式にリンクすることができます。ファイルをローカル リソースにダウンロードせずに、Autodesk Docs からビューに直接リンクすることができます。Autodesk Docs からリンクされたビューでは、Autodesk Docs アカウントの権限を使用してアクセスを管理できるため、IP 保護が重要な場合でもコラボレーション ワークフローをより簡単に使用できます。 コーディネーション モデル ビューは、Revit モデルにコンテキストを提供する軽量のリプレゼンテーションです。
注: コーディネーション モデルは、
[リンクの管理]ダイアログの専用[コーディネーション モデル]タブを使用して管理することができます。
例
- 建築設計者が Revit を使用して建物を設計します。構造設計者が別のソフトウェア製品を使用して建物の構造を設計します。建築設計者が構造設計を Revit に取り込んで参照図として使用し、建築要素が構造要素と正しく適合していることを確認します。
- 意匠設計者が 3D モデル作成ソフトウェアを使用して、カーテンウォールの複合システムを採用した建物の外部エンベロープを設計します。建築設計者がこのモデルを Revit に取り込んで参照図として使用し、建物の内部設計がエンベロープ内に適切に適合していることを確認します。
- 建築設計者が Revit を使用して建物を設計します。土木設計者が別のソフトウェア製品を使用して外構を詳細に設計します。建築設計者が外構設計を Revit に取り込んでアンダーレイとして使用し、敷地上の建物のレイアウトを正確に作成します。
注: Navisworks モデルは、ローカルにキャッシュされます。そのため、Navisworks 以外でもモデルを使用することができます。
Revit でコーディネーション モデルを使用する
コーディネーション モデルを Revit モデルにリンクすると、現在のビューにそのコーディネーション モデルが表示されます。コーディネーション モデル上にカーソルを移動すると、コーディネーション モデルの周囲に境界ボックスが表示されます。この境界ボックスを選択すると、ステータス バーに[コーディネーション モデル: Navisworks モデル]ファミリおよびタイプが表示され、それに続いてモデル名が表示されます。プロパティ パレットに、コーディネーション モデルのファイル パスや名前などのプロパティが表示されます。
ヒント: コーディネーション モデルを簡単に選択するには、
[面で要素を選択]オプションを使用します。
Revit では、リンク コーディネーション モデルのオブジェクトをクリックした際、TAB を使用して個々の要素を選択し、[プロパティ]パレットでそのプロパティを表示することができます 。
コーディネーション モデルをリンクすると、Revit で次の操作を実行できるようになります。
- コーディネーション モデルを、3D ビューや平面図、立面図、断面図などの 2D ビューで表示する。
- Revit モデルに対してコーディネーション モデルを誤って動かすことがないように、コーディネーション モデルをピンで固定する。
- コーディネーション モデルのフェーズを設定する。
- Revit モデルとコーディネーション モデルを区別できるように、コーディネーション モデルの透過度を設定する。[表示/グラフィックス]ダイアログを使用して、コーディネーション モデルの表示と透過度を設定する。
- ワークシェアリングを行う場合に、コーディネーション モデルをワークセットに追加する。
- コーディネーション モデルを Revit ビューの一部として出力する。
- コーディネーション モデルを Revit ビューの一部としてイメージに書き出す。
- コーディネーション モデルのロードを解除して、モデルから一時的に削除する(パフォーマンスを向上させる場合など)。再ロード時には、モデルは同じ位置と向きで再ロードされます。
- コーディネーション モデルを再ロードして最新の更新内容を反映する。
- コーディネーション モデルを Revit モデルから削除する。
コーディネーション モデルにはテクスチャが含まれていないため、コーディネーション モデルを Revit ビューの一部としてレンダリングすることはできません。