ベスト プラクティス: Revit でのデータ破損の防止

破損のタイプと発生する原因を理解することで、モデル内のデータ破損の防止に役立ちます。

破損のタイプ

データの破損のタイプを理解することは、破損の原因を特定し、防止するための重要なステップです。

要素レベルの破損

プロジェクト レベルの破損

破損の原因

破損の原因の一部を次に示します。

データの破損を防止するためのベスト プラクティス

データの破損を防止するには、このセクションのガイドラインに従ってください。

モデルのバックアップ コピーがあることを確認します。 破損は編集セッションで発生することがあります。破損が発生すると、保存操作を行うたびに適切なバックアップが失われ、破損したバックアップが作成されます。自動バックアップの数が保存操作の回数より少ない場合は、良好なバックアップがすべて失われます。適切なバックアップを確実に作成するには、次のいずれか、または両方を実行します。

モデルを定期的に監査します。 週に 1 回モデルを監査することをお勧めしますが、変更率が高い場合は、監査をさらに頻繁に行います。エラーの数が増えると、Revit は最終的に操作を続行できなくなります。データの監査を実行すると問題のあるデータがクリアされ、監査が失敗した場合は警告の役割も果たします。

Revitが更新されていることを確認します。 オートデスクは破損の原因となる問題を特定した場合、コードを修正してその問題を回避できるようにします。最新の更新プログラムをインストールし、すべての修正が反映されている状態にします。

ワークシェアされていないファイルとワークシェアされているローカルなファイルをローカル ハード ドライブに保管します。 ネットワーク パスに直接書き込むと、読み取り/書き込みエラーが発生する可能性が高まります。

ハードディスク空き容量が 5 GB (または動作環境で指定された容量)以上あることを確認します。 ハード ドライブに空きがなく Revit が書き込めない場合は、作成されるモデルが不完全になり、使用できなくなります。

定期的に %TMP% フォルダを空にしていることを確認します。 RVT ファイルを開くと、ファイルが一時フォルダに解凍され、この場所で Revit は作業を行います。Revit がこのフォルダに読み取り/書き込みを行えない場合は、破損が生じたり、誤った破損メッセージが表示されることがあります。%TMP% フォルダがローカル ハード ドライブ上にあることを確認します。

同期の後、または同期プロセスをキャンセルした後で、[元に戻す]コマンドを使用しないでください。 この操作を行うと、モデル内に更新された部分と更新されていない部分が混在する、一貫性のない状態になる可能性があります。

警告の数を最小限にします。警告はプロジェクトで発生する可能性のある問題を示します。膨大な警告があると、関連する要素を更新する際に Revit が動作しなくなる可能性が高まります。

モデルを定期的にアップグレードして、アップグレードせずにモデルを開くことができる Revit のバージョンであることを確認します。 アップグレード プロセスでエラーが発生すると、正常にアップグレードするために、モデルの変更が必要な場合があります。ただし、モデル データを長期間変更せずにアーカイブしている場合、元のバージョンのソフトウェアが使用できなくなる可能性があります。この状況を回避するには、アーカイブされたモデル データを定期的にアップグレードし、発生するエラーに対処しておきます。将来のプロジェクトのニーズと利用可能なストレージ容量に応じて、元のモデル データとアップグレードされたコピーの両方を維持する必要がある場合があります。