Revit レンダリング ツールでのレンダリング プロセスには、マテリアルと照明の相互作用のシミュレーションがあります。その結果、照明の計算によってレンダリング性能が著しく影響を受けます。イメージをレンダリングする準備を行うときには、次の事項を考慮してください。
レンダリング時間は、シーン内の照明の数に直接的に比例します。レンダリング エンジンでは一般的に、レンダリングする照明が多くなるほど、時間がかかります。レンダリング イメージに必要のない照明は、オフにすることを考慮してください。「照明をコントロールする」を参照してください。
一般的に、室内のビューでは、室外のビューよりもレンダリングにかかる時間が長くなります。多くの室内照明がオンになっていて自然光がない(つまり夜間の)室外ビューでは、レンダリングにかかる時間が長くなります。
Revit では、よりリアリスティックなイメージを作成するため、面光源が使用されます。しかし、面光源による影は計算に大きな負荷がかかります。簡易ではなくカスタムのレンダリング品質を定義する際に[詳細]を選択すると、影はリアリスティックになりますが、レンダリングに時間がかかります。([レンダリング品質設定]ダイアログの[照明およびマテリアルの精度]で[詳細]を選択します。)「カスタムのレンダリング品質を設定する」を参照してください。
切断ボックスを使用してレンダリングするジオメトリを制限すると、イメージのレンダリングに必要な時間数を著しく短縮できます。(「レンダリングするビュー エリアを設定する」を参照してください)。また、照明グループを使用して照明器具をオフにすることにより、レンダリング時間に影響する照明の数を減らすこともできます。(「照明グループについて」を参照してください。ただし、ビューの内側にない照明が、レンダリング イメージの品質への著しい影響を与える可能性が依然として存在します。)切断ボックスを使用すると、クリップした照明が除外されます。注意深く計画して事前に見通しを立てた上で、切断ボックスと照明グループを併用して使用することにより、イメージのレンダリングに要する時間を大幅に減らすことができます。