Autodesk Autoloader では、大容量のデータを Vault にアップロードできます。
Autoloader は、元のソース ファイルに影響を与えません。ソース ファイルは、アップロードされる前に、ローカル コンピュータの一時的な場所にコピーされます。Autodesk Inventor ファイルをアップロードする場合、ファイル解決の問題が処理され、コピーされたファイルが Vault 用に編成されて、Vault にアップロードされます。
動作環境
- Autodesk Vault
- Autodesk Data Management Server Console
- 既定の Microsoft SQL Server 2012 Express を使用して Vault を管理する場合、アップロード後の Vault 内のデータの合計容量が 4 GB 未満または 50,000 バージョン未満になるようにしてください。Vault のデータがこれを超える場合、Autoloader のインストールおよびデータのアップロードの前に、フル バージョンの Microsoft SQL Server 2012 にアップグレードしてください。
サポートされているデータ形式
- Autoloader では、Inventor 10 およびそれ以降のデータがサポートされます。
- Autoloader は、AutoCAD R14 (および AutoCAD R14 ベースの製品)以降のデータをサポートしています。
- Autoloader は、MicroStation DGN ファイルをサポートしています。
アップロードに関する推奨事項
Vault にデータをオートロード(ツールを使用した複数ファイルの自動追加処理)する場合は、次のガイドラインを参考にしてください。
- データのオートロード中は、可能な限り多くのアプリケーションを閉じておきます。
- Autoloader は、Vault にアップロードするすべてのファイルを、Autoloader を実行するシステム上のテンポラリ フォルダにコピーします。このため、アップロードするファイルの重複に対応できるよう、十分な空き領域を確保する必要があります。DWF ファイルまたは DWFx ファイルをパブリッシュする場合も同様に、それらのビジュアル化ファイルを格納できる十分な空き領域を確保する必要があります。
- Inventor ファイルをオートロードした後で DWF ファイルをパブリッシュする必要がない場合は、30,000 程度のファイル数をアップロードできます。
- Inventor ファイルをオートロードした後で DWF ファイルをパブリッシュする必要がある場合は、20,000 程度のファイル数をアップロードできます。
- AutoCAD ファイルまたは DWG ファイルをオートロードした後で DWF ファイルをパブリッシュする必要がない場合は、50,000 程度のファイル数をアップロードできます。
- AutoCAD ファイルまたは DWG ファイルをオートロードした後で DWF ファイルをパブリッシュする必要がある場合は、30,000 程度のファイル数をアップロードできます。
複製環境要件
複製環境で Autoloader を使用している場合、Autoloader を使用してデータを Vault にアップロードできるようにするには、以下の要件を満たす必要があります。
複数の Autoloader のインスタンス
ユーザは、ワークステーションで Vault にログインしながら、同時に複数の Autoloader のインスタンスを実行することができます。管理者が Autoloader をサーバ上で実行して Design フォルダ名と Library フォルダ名をカスタマイズしたら、追加の Autoloader のインスタンスを同時に実行することができます。ユーザは、アップロードしたデータセットが重複していないことを確認する責任があります。
Autoloader の使用の前に
- データをオートロードする前に、すべての Vault を完全にバックアップすることを強くお勧めします。
- Autoloader を使用するには、Vault で[ファイル名の重複を許可しない]チェック ボックスをオフにする必要があります。
- ファイルのアップロード後に生成されるアップロード レポートは、レポートの作成元のマシンでのみ表示することができます。
- Vault 2024 製品も Autoloader と同じシステムにインストールする必要があります。
- Inventor LT を使用して Inventor のデータを自動ロードする場合、DWF のパブリッシュはサポートされません。
- Autoloader では、Inventor から参照されているモデルを含んだ図面ビューを持つ AutoCAD ファイルはサポートされません。
- Autoloader の実行中に、オペレーティング システムに Inventor を再登録する必要が生じた場合、再登録のプロセスによって Autoloader が終了することがあります。Autoloader の実行中に Inventor を起動する場合には、起動前に必ずすべてのスキャン レポートおよびアップロード レポートを保存してください。
- Inventor の iPart 用にビジュアル化ファイル(DWF または DWFx)を Autoloader でパブリッシュするには、Microsoft Office Excel 2007 以降がインストールされている必要があります。
- Inventor ファイルは、すべて Vault 内の同一のフォルダにアップロードすることをお勧めします。このフォルダの既定の名前は Designs ですが、名前を変更することができます。ただし、ファイルをアップロードした後であれば、Designs フォルダの名前はそのままにします。
- ご使用のコンピュータに Direct 3D 9 がインストールされている場合は、Autoloader で DWF または DWFx のパブリッシュを行う前に、Inventor のハードウェア設定を Direct 3D 以外の値に変更することをお勧めします。
- AutoCAD 形式のファイルは Vault 内のどのフォルダにもアップロードすることができます。
- AutoCAD Electrical、AutoCAD Mechanical、Mechanical Desktop のファイルは、すべて "標準的な" AutoCAD ファイルとして Vault にアップロードされます。このため、ファイル同士の関係が無効になる可能性があります。
- シート セット データは通常の AutoCAD ファイルとして Vault にアップロードされます。このため、シート セット同士の関係が無効になる可能性があります。シート セット マネージャを使用して、シート セット データをチェックインすることをお勧めします。
Autoloader の起動
- の順にクリックします。
- 開始する準備が整ったら、[次へ] をクリックして Autoloader のウォークスルーを開始します。