さまよい動作

さまよい動作では、代理オブジェクトに対してランダムな動きを与え、代理オブジェクトがでたらめな移動や方向でさまようようにシミュレーションできます。ランダムに新しく方向を選択し、その方向を向いたり、移動したりします。新しい方向を選択する頻度、方向を変える角度、移動中の動作の速度を指定することができます。

ヒント: さまよい動作によって計算された軌道は、動作が適用される各オブジェクトによって著しくことなります。すべてが同じ軌道を持ったさまよい代理オブジェクトのグループを作成するには、さまよい動作を 1 つの代理オブジェクトに適用し、シミュレーションを計算した後、[オブジェクトをスキャッタ](Scatter Objects)ダイアログ ボックス機能を使用し、[クローン コントローラ](Clone Controllers)をオンにして代理オブジェクトを複製してください。

手順

さまよい動作を使用するには:

  1. 群集オブジェクトにさまよい動作を追加します。
  2. 既定値の設定を必要に応じて変更します。おそらく最も重要なのは[期間](Period)です。これは、方向の変化間のフレーム数を設定します。
  3. [動作の割り当て](Behavior Assignments)を使用して、代理オブジェクトまたはチームに動作を割り当てます。

インタフェース

[時間](Time)領域

期間
何フレーム経過後に新しい方向が選択されるようにするかを指定します。既定値は 10 です。
偏差
期間の変動の最大量を指定します。1 つの期間が終わるたびに、character studio では、[偏差](Deviation)の設定の負の値と正の値の間からのランダムな数値を取り出し、それと[期間](Period)の設定値の積をとり、その結果を[期間](Period)に加算します。既定値は 0.5 で、範囲は 0.0 ~ 1.0 です。

[回転](Turning)領域

角度
方向を変えるときにどれだけ回転するかを指定します。この値が小さいと、わずかしか方向が変わりません。値が 1.0 に近づくにつれ、ランダムにあらゆる方向へ向きを変えるようになります。既定値は 0.5 で、範囲は 0.5 ~ 1.0 です。
回転期間
現在の期間で回転にかかる時間を指定します。値が 0.0 の場合、代理オブジェクトはすばやく回転して目的の方向を向き、その方向へ移動します。値が 1.0 の場合、目的の方向を向くまでに期間をまるまる使って回転します。既定値は 0.5 で、範囲は 0.5 ~ 1.0 です。
偏差
角度が変化する最大量を指定します。1 つの期間が終わるたびに、character studio では、[偏差](Deviation)設定の負の値と正の値の間からランダムな数値を取り出し、それと[角度](Angle)設定の積をとり、その結果を[角度](Angle)に加えます。既定値は 0.5 で、範囲は 0.0 ~ 1.0 です。
シード
さまよいの動作をランダムにするためのシード値を指定します。
さまよいのフォースのカラー見本

計算中に、さまよいのフォース ベクトル描画に使用されるカラーが表示されます。ボックスをクリックすると、別の色を選択できます。

フォースを表示このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、さまよい動作によって代理オブジェクトに作用する力が、シミュレーション計算中にビューポートにベクトルとして描画されます。