Scalable Vector Graphics (SVG)ファイルを読み込む

SVG ファイルから読み込まれたジオメトリは、3ds Max では編集可能スプラインまたは編集可能ポリゴン オブジェクトとして表示されます。関連する RGB カラー データの読み込みは、オブジェクトのカラーやマテリアルとして表現されます。

このトピックのチュートリアル イメージに従うには、Creative Commons Attribution-ShareAlike 4.0 International (CC BY-SA 4.0)ライセンスで使用するために指定されている W3C SVG ロゴを取得します。

    [読み込み](Import)メニューを使用して読み込むには:

  1. [ファイル](File)メニューから[読み込み](Import)を選択します。

    [読み込むファイルを選択](Select File To Import)ダイアログ ボックスが開きます。

  2. 開きたい SVG ファイルを選択して[開く](Open)をクリックします。

    読み込みダイアログ ボックスが開きます。

  3. 読み込みたいオブジェクトを選択し、読み込みパラメータを設定します。詳細は、次の「ダイアログ インタフェース」のセクションを参照してください。
  4. [読み込み](Import)をクリックします。

    ドラッグ アンド ドロップ操作で読み込むには:

  1. SVG ファイルをファイル エクスプローラから 3ds Max ビューポートにドラッグします。
    注: 既定では、インポータでは、ドロップされたファイルの場所がファイルの配置場所として認識されます。
  2. 読み込みダイアログ ボックスが開きます。
  3. 読み込みたいオブジェクトを選択し、読み込みパラメータを設定します。詳細は、次の「ダイアログ インタフェース」のセクションを参照してください。
  4. [読み込み](Import)をクリックします。

重要: 読み込み時の処理は、ファイルの設定や複雑さに応じて、即座に行われることも、最大で数秒かかることもあります。

[SVG 読み込みオプション](SVG Import Options)ダイアログ ボックス

Scalable Vector Graphics (SVG)ファイルを読み込む方法については、以下のオプションを参照してください。

[配置](Placement)領域

インタラクティブ配置(Interactive Placement)
オンにすると、SVG ファイルはドラッグ アンド ドロップ時にカーソルが置かれた場所ではなく、シーン内にインタラクティブに配置されます。

[シェイプ オプション](Shape Options)領域

単一のシェイプとして読み込む(Import as a single Shape)
オンにすると、読み込まれたすべてのシェイプが単一のシェイプにアタッチされます。

単一のシェイプとして読み込まれた W3C SVG ロゴ

複数のシェイプとして読み込む(Import as a multiple Shapes)
オンにすると、読み込まれたすべてのシェイプが独立したシェイプになり、SVG ファイル内でカラーを指定した場合、そのカラーを使用してワイヤ カラーが設定されます。

複数のシェイプとして読み込まれた W3C SVG ロゴ

グループを作成(Create Group)
オンにすると、すべてのシェイプが 1 つのグループにまとめられ、シーン内に簡単に配置できるようになります。

グループとして読み込まれた W3C SVG ロゴ

[ストロークシェイプ](Stroke Shapes)領域

レンダリング可能なスプラインとして読み込み(Import as renderable splines)
オンにすると、ストロークを含む SVG シェイプがレンダリング可能なスプラインとして解釈されます。ストロークの幅とカラーが反映されます。

レンダリング可能なスプラインとして読み込まれた W3C SVG ロゴ

編集可能ポリゴンに集約(Collapse to Editable Poly)
オンにすると、ストロークされたシェイプが編集可能ポリゴンに変換されます。
フラット化(Flatten)
オンにすると、ストロークされたシェイプは、レンダリング可能なスプラインで使用される標準的な放射状断面ではなく、フラットな編集可能ポリゴンのアウトラインに変換されます。これは、多数のシェイプがオフセットされていて、ストロークが後続のレイヤと交差しない場合に便利です。

フラット化されたスプラインとして読み込まれた W3C SVG ロゴ

[塗り潰しシェイプ](Filled Shapes)領域

ポリゴン編集モディファイヤを使用してシェイプを塗り潰す(Fill shapes with edit poly)
オンにすると、塗り潰されたシェイプには、シェイプをジオメトリに変換するポリゴン編集モディファイヤが追加されます。
押し出しモディファイヤを使用してシェイプを塗り潰す(Fill Shapes with Extrude)
オンにすると、塗り潰しシェイプには、指定した高さの押し出しモディファイヤが追加されます。

0.01 の押し出しオフセットで読み込まれた W3C SVG ロゴ

0.05 の押し出しオフセットで読み込まれた W3C SVG ロゴ

0.2 の押し出しオフセットで読み込まれた W3C SVG ロゴ

量(Amount)
押し出しモディファイヤを使用してシェイプを塗り潰す(Fill Shapes with Extrude)オプションを使用する場合に、押し出しモディファイヤの高さを指定します。
編集可能ポリゴンに集約(Collapse to Editable Poly)
オンにすると、塗り潰されたシェイプが編集可能ポリゴンに変換されます。
連結しきい値(Weld Threshold)
オンにすると、指定したしきい値内のスプライン ノットが連結されます。
注: SVG シェイプが閉じておらず、塗り潰されたシェイプが予期したとおりにメッシュ化されない場合があります。連結値を小さくすると、目的の結果を得ることができます。SVG ファイルのスケールによっては、スプライン ノットが誤って連結されてシェイプの詳細または変形が失われることがないよう、連結のしきい値を修正しなければならない場合があります。
オフセット レイヤ(Offset Layers)
オンにすると、シェイプはレイヤの順序に従って指定した量だけローカル Z 位置にオフセットされます。
最大次元(Max Dimension)
オンにすると、シェイプはレイヤの順序に従って指定した量だけローカル Z 位置にオフセットされます。オンにすると、SVG ファイルがスケールされ、最大寸法が指定した値と一致するようになります。この機能が便利なのは、SVG ファイルをエンコードされたスケールで表した場合、大きく変動することがあるためです。SVG ファイルを書き出して読み込むという往復作業を正確なスケールで行うには、このオプションを無効にしなければならない場合があります。

[マテリアル オプション](Material Options)領域

色をマテリアルとして読み込み(Import colors as a Material)
オンにすると、SVG ファイル内で指定した RGB 値を拡散反射光カラーとして使用するマテリアルが作成され、割り当てられます。
リセット(Reset)
すべての設定を既定値にリセットします。

スレート マテリアル エディタのオプションを使用して読み込まれ、表示された W3C SVG ロゴ