概要 - オートデスクのラスター ドライバでサポートされている形式

図面をラスター イメージ ファイルに出力するときに使用する形式と背景色を指定します。

オートデスクのラスター ドライバは、図面ファイル内のオブジェクトのグラフィックスをラスター イメージ ファイルに出力するときに使用されます。作成されたラスター イメージ ファイルは、この後、AutoCAD ベース製品にアクセスしなくても単独で表示したり、履歴の目的でアーカイブしたり、元の図面ファイルにアクセスしなくても別の図面にアタッチすることができます。

図面ファイルは、次の表に一覧表示されているラスター イメージ ファイル形式のいずれかに出力することができます。

形式 カラー デプス 拡張子
MS-Windows BMP (非圧縮 DIB) モノクロ、グレースケール、インデックス付き、RGB .bmp
TrueVision TGA Version 2 (非圧縮) インデックス付き、グレースケール、RGB、RGBA .tga
ZSoft PC Paintbrush PCX (ZSOFT PACKBITS 圧縮) インデックス付き、RGB .pcx
TIFF Version 6 (非圧縮) モノクロ、インデックス付き、グレースケール、RGB、RGBA .tif
TIFF Version 6 (CCITT G4 2D 圧縮) モノクロ、インデックス付き、グレースケール、RGB、RGBA .tif
CALS MIL-R-28002A Type 1 (CCITT G4 2D 圧縮) モノクロ .cal
Dimensional CALS Type 1 (CCITT G4 2D 圧縮) モノクロ .cal
Independent JPEG Group JFIF (JPEG 圧縮) グレー、RGB .jpg
Portable Network Graphics PNG (LZH 圧縮) モノクロ、グレースケール、インデックス付き、RGB、RGBA .png

ラスター イメージ ファイル形式ごとに異なる利点があります。一部の形式は、圧縮によりファイル サイズが小さくなるので、電子メールでの送信や、オンラインでの投稿に適しています。一方、表示の正確性に優れていることから図面ファイルでの参照に適している形式もありますが、サイズはかなり大きくなります。ベクトル グラフィックスとは異なり、ラスター イメージ ファイルの表示の正確性は、選択した圧縮レベル、出力サイズ、解像度により変わります。ファイルの用途に適したラスター イメージ ファイル形式を選択する必要があります。

図面をラスター イメージ ファイルに出力するときに一般的に使用される形式のいくつかは、次のとおりです。

オートデスクのラスター ドライバの出力をコントロールする

オートデスクのラスター ドライバを使用するデバイスを環境設定するときに、ラスター イメージ ファイル形式とその他の出力設定を指定することができます。

[プロッタ環境設定エディタ]ダイアログ ボックスの[用紙]の下位の[供給元とサイズ]ノードでは、イメージの出力サイズを指定することができます。すべてのサイズは、1:1 の縦横比での出力を表します。また、ファイル形式によっては、カラーとモノクロの選択だけでなく、カラー デプス(たとえば、2 階調グレーや 256 (8 ビット)色など)や解像度も選択できる場合があります。グラフィックスの設定は、[プロッタ環境設定エディタ]ダイアログ ボックスの[グラフィックス]ノードを展開し、[ベクトルグラフィックス]ノードを選択することで指定できます。上の表では、サポートされているラスター イメージ ファイル形式、使用できるカラー デプスのオプション、関連出力ファイルのファイル拡張子を一覧表示しています。表のカラー デプス列では、「インデックス付き」は 8 ビット(256 色)を、「RGB」は 24 ビットの True Color を、「RGBA」は 32 ビットの True Color を表しています。

[プロッタ環境設定エディタ]ダイアログ ボックスの[カスタム プロパティ]ノードでは、イメージの背景色を設定したり、イメージの走査線を 90 度回転するかどうかを決定することができます。すべてのサポートされているイメージ形式で、背景色や走査線の 90 度の回転を設定できるわけではありません。