トレースは、既存の図面を変更する恐れなしに、図面の変更を共同で行うための安全な空間を提供します。トレースは、たとえば図面上に配置された共同作業が可能な仮想のトレーシング ペーパーのようなもので、共同作業者が図面にフィードバックを追加することができます。

トレースを作成し、共同作業者に図面を送信すると、共同作業者はそのトレースを表示したり、トレースにコントリビューションを追加したりできるようになります。作成されたトレースに誰でもコントリビューションを追加できますが、コントリビューションを削除できるのは共同作業者のトレースからのみです。トレースは、AutoCAD デスクトップ(Windows および Mac)、または AutoCAD Web アプリや AutoCAD モバイル アプリで使用できます。

トレースが作成され、トレース モードになります。
トレースを含む図面を開くと、警告が表示されます。



トレースがアクティブな間は、[トレース]バイザーを使用することができます。

- 編集モードがアクティブです。クリックすると表示モードに切り替わります
- 表示モードがアクティブです。クリックすると編集モードに切り替わります

複数のメンバーがトレースにコントリビューションを追加できるようになったので、アクティブなトレースに対するコントリビューションの作成者のリストを表示するには、[トレース]バイザーのアバターをクリックします。

他のメンバーのコントリビューションがある場合は、次のことができます。


トレース オブジェクトにカーソルを合わせると、トレースに追加したメンバーが表示されます。
TRACE[トレース] - コマンド プロンプトからトレースを開いて管理します。
TRACEBACK[トレース背面] - ホスト図面を最大彩度で表示し、トレース ジオメトリを暗く表示します。
TRACEEDIT[トレース編集モード] - アクティブなトレースを編集モードに変更し、トレースにコントリビューションを追加できるようにします。
TRACEVIEW[トレース表示モード] - アクティブなトレースを表示モードに変更して、親図面を編集できるようにします。
TRACEFRONT[トレース前面] - アクティブなトレースを最大彩度で表示し、ホスト図面のジオメトリを暗く表示します。
TRACEPALETTECLOSE[トレース パレットを閉じる] - [トレース]パレットを閉じます。
TRACEPALETTEOPEN[トレース パレットを開く] - 現在の図面のトレースを表示および管理できる[トレース]パレットを開きます。
TRACECURRENT - TRACEMODE=1 または 2 の場合、アクティブなトレースの名前が表示されます。
TRACEDISPLAYMODE - トレースがアクティブな間に、トレーシング ペーパー効果が表示されるか(前面)、表示されないか(背面)を示します。
TRACEFADECTL - TRACEMODE がアクティブなときのフェード量をコントロールします。この設定は、編集対象ではないオブジェクト(ホスト図面ジオメトリまたはトレース ジオメトリ)にのみ影響します。
TRACEMODE - トレースがアクティブかどうか、および現在のモード(編集または表示)を示します。
TRACEOSNAP -トレースの表示中にオブジェクト スナップをトレース ジオメトリに適用するかどうかをコントロールします。
TRACEPALETTESTATE - [トレース]パレットが開いているか閉じているかを示します。
TRACEPAPERCTL - トレーシング ペーパー効果の不透明度をコントロールします。数値が小さいほど、トレーシング ペーパーの透明度が高くなります。