概要 - 参照図面とブロック内の選択したオブジェクトを編集する

インプレイス参照編集を使用すると、現在の図面内から、外部参照を修正したり、ブロック定義を再定義することができます。ブロックと外部参照の両方が、参照とみなされます。

インプレイス参照編集を行うことにより、現在の図面内容を見ながら参照を修正できます。

1 つの図面に 1 つまたは複数の外部参照および複数のブロック参照が含まれていることはよくあります。ブロック参照に対して作業するときは、ブロックを選択して、それを修正し、プロパティを表示および編集して、ブロック定義を更新することができます。

外部参照に対して作業するときは、作業対象の参照を選択して、そのオブジェクトを修正し、変更を参照図面に戻して保存できます。わずかな変更を行うために、図面間を往復する必要がなくなります。

ヒント: NCOPY[ネストを複写]コマンドを使用すると、参照図面またはブロック内でネストされている 1 つまたは複数の選択オブジェクトを現在の図面にすばやく複写できます。

作業セットとは

選択した外部参照またはブロックから選択したオブジェクトが一時的に抽出され、現在の図面で編集できるようになります。抽出されたオブジェクトのセットは作業セットと呼ばれ、修正した後に保存することで、外部参照またはブロック定義を更新できます。

作業セットを構成するオブジェクトは、図面内の他のオブジェクトと表示が異なります。作業セット内のオブジェクトを除く、現在の図面内のオブジェクトはすべて暗く表示されます。

オブジェクトの表示をコントロールする

システム変数 XFADECTL は、インプレイス参照編集中のオブジェクトの表示をコントロールします。参照から抽出されたオブジェクトのセットは通常どおり表示されます。図面内の他のオブジェクト(現在の図面内のオブジェクトと、作業セットに属さない参照)はすべて暗く表示されます。この値により、作業セットに属さないオブジェクトの表示の強度が指定されます。XFADECTL の値が大きいほど、オブジェクトはより暗く表示されます。

注: インプレイス参照編集中に、VSCURRENT[ビューポート表示スタイル]コマンドで 2D ワイヤフレーム以外に設定すると、作業セット以外のオブジェクトは暗く表示されません。

[参照エディタ]バイザー

編集するネストされたオブジェクトを選択すると、[参照エディタ]バイザーが表示されて、アクティブになります。[参照エディタ]バイザーのボタンを使用すると、作業セットにオブジェクトを追加したり、作業セットからオブジェクトを除外することができます。また参照に対する変更を破棄したり保存することもできます。作業セットに対する変更を保存または破棄した後、[参照エディタ]バイザーは自動的に非表示になります。

注: 参照を大々的に変更する計画である場合は、参照図面を開き、ファイル内で直接編集してください。インプレイス参照編集を使用して大きな変更を行うと、インプレイス参照編集セッション中に現在の図面ファイルのサイズが非常に大きくなる場合があります。