AutoCAD Mechanical ツールセット 固有の作図ツール、およびこれらのツールを使用することで、製造図面の一般的な作図作業をいかに効率化できるかについて説明します。
AutoCAD Mechanical ツールセット コマンドを使用して、中心線、下書き線、対称線、切断線を作成する方法について学習できます。また、コンテンツ ライブラリから標準部品を挿入したり、さまざまな直交投影ビューの投影を生成する方法についても学習できます。さらに、このビデオを視聴すると、AutoCAD の画層管理と AutoCAD Mechanical ツールセット の画層管理の相違点も把握できます。
このビデオは、AutoCAD Mechanical 2015 で録画されていますが、AutoCAD Mechanical 2025 ツールセットでも引き続き有効です。
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AutoCAD Mechanical ツールセット のスタートアップ ビデオへようこそ。今回は、この図面をこのように加工していきながら AutoCAD Mechanical ツールセット の作図コマンドをいくつかご紹介します。最終的には、このグランドの平面図と断面図を作成します。この過程で、AutoCAD Mechanical ツールセット の画層の操作についても説明します。 |
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それでは、始めましょう。まず、中心線を追加します。コマンドをクリックして、始点と終点を選択すると、中心線が作成されます。今使用したコマンドは AutoCAD Mechanical ツールセット 独自のコマンドです。このコマンドには、大きなメリットがあります。中心線画層が自動的に作成されたことにお気づきでしょうか。そこは、AutoCAD Mechanical ツールセット がすべての中心線を配置する場所です。ユーザ自身で画層を作成したり変更する必要はありません。ユーザの代わりに AutoCAD Mechanical ツールセット が、すべての画層管理を行います。 |
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すべての中心線のプロパティを同時に変更したり、中心線が配置されている画層名を変更するとします。この場合の操作は、リボンの[Mechanical 画層管理]ボタンをクリックするか、コマンド ラインで AMLAYER と入力するだけです。ここで、文字 A と M は AutoCAD Mechanical ツールセット を表しています。中心線画層の名前を変更しても、すべての中心線は、この画層に引き続き描画されます。 |
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次に、別の便利な作図機能である下書き線について説明します。下書き線を使用すると、作図が非常に簡単になります。AutoCAD Mechanical ツールセット は数多くの選択オプションを提供しています。つまり、従来の AutoCAD のコマンドだけに制限されないということです。もちろん、AutoCAD Mechanical ツールセット は AutoCAD を基盤に開発されているので、AutoCAD のコマンドも引き続き使用できます。ただし、機械図面に関しては、AutoCAD Mechanical ツールセット のコマンドの方が一般的に機能性が高く、豊富なオプションを備えています。[自動]オプションを選択した場合の動作を確認してみましょう。右向きの水平な下書き線が描画されるようにします。図面を選択し、[Enter]を押して完了します。AutoCAD Mechanical ツールセット の下書き線は、下書き線用に予約された画層に自動的に描画されます。1 回のクリック操作で下書き線を非表示にしたり、再び表示することができます。下書き線を後で削除する場合は、ここをクリックするだけです。 |
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下書き線を描画することで、平面図の基本的なアウトラインは時間をかけずに作成できました。次に、円に中心マークを追加します。[中心線]ドロップダウン メニューから[穴への十字中心線]を選択して、コマンド ラインの指示に従います。 図面に選択した規格に基づいて、円からのオーバーシュートの長さが適切な中心線が即座に作成されました。自身で計算する必要はなく、手作業で線分を描画したりトリムする必要はありません。ここで、下書き線が配置されている画層を確認してください。中心線の作成前に画層を変更していませんが、AutoCAD Mechanical ツールセット の自動画層管理により、適切な画層に中心線が配置されています。 |
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次に、8 mm の貫通穴を 2 つ追加します。円を描画する代わりに、コンテンツ ライブラリから穴を挿入します。穴のタイプ、ビュー、挿入点、サイズを選択します。これは単なる円ではありません。たとえば、[パワービュー]をクリックするだけで、正面図を作成することができます。最後に、穴を反対側にミラー化します。対称軸を指定したら、完了です。 |
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次の手順では、パーツの内壁を描画します。これを実行するには、対称線を使用します。まず、対称軸を定義する中心線を選択します。内壁の半分を描画すると、残りの半分が自動的に作成されます。次に、パーツの平面図に内壁を投影します。下書き線をさらに 2 本追加し、円を描画します。ただし、円は隠線として描画する必要があります。AutoCAD Mechanical ツールセット では、非表示であることを示すために線種を変更する必要はありません。代わりに、隠線処理を作成して、最上位に配置するオブジェクトを選択します。この機能は、特にパーツが複雑な場合、非常に便利です。行った操作は、平面図に隠線処理を適用しただけです。今度は、正面図を断面図に変更します。断面図の場合、隠線は必要ありません。 |
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切断線の描画を開始します。切断線の終点、および断面図にラベルを付ける位置を選択します。最後に、ハッチングを追加します。ハッチング タイプを選択し、ハッチングを挿入する領域をクリックします。これで、完成です。AutoCAD Mechanical ツールセット の詳細を学習する場合は、別のスタートアップ ビデオをご覧になったり、実際にコマンドを少し試してみてください。 |